劇場公開日 2023年8月4日

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「睡魔とのたたかい」トランスフォーマー ビースト覚醒 Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5睡魔とのたたかい

2024年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

時系列としてはTF1作目(2007年公開)の前の物語なので、メガトロンは冷凍状態中。
舞台は『バンブルビー』の7年後なので、1990年代のアイテムが多数登場する。
今作のロケ地は南米ペルーの古代遺跡マチュピチュ。
その他にも見応えがある立派な建造物も登場する。
TFとビーストウォーズの共演だけでなく、GIジョーとのコラボレーションは嬉しい展開。

オプティマスプライマル(ゴリラ)...人型になるメリットが感じられない。
ライノックス(サイ)...副司令官で強い、人気キャラ。
チーター(チーター)...チートスとは別キャラなのか、それにしても巨大すぎ。
エアレイザー(ハヤブサ)...これも巨大、ビーストモードで目立って良いのか。
その他オートボットたちは、TVアニメ(1984~’87年 放送)と初代玩具を彷彿させるようなシンプルなデザインというコンセプト。昔の玩具の価値がさらに上がりそう。バイクに変身する女性的なロボットのアーシーが好き。
今作は前述の通りメガトロンが冷凍中なので、敵はテラーコン(リーダーはスカージ)と、ユニクロンという存在。
壮大なスケールで迫力のある映像のオンパレードだが、スピード感もあり過ぎてゴチャゴチャしている。
戦闘シーンはスロー再生または複数回観ないと把握しきれない。

日本語吹き替え版は、メインキャラ二人の中島健人さんと藤森慎吾さんが初々しい。
安定のベテラン声優陣と仲 里依紗さんの上手さが引き立っていた。
日本のマニアには絶大な人気の『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』(テレビCGアニメ 1997年10月~’98年3月 放送)を彷彿させる口数の多さは、おそらくオマージュだろう。
オリジナル音声(字幕版)のほうが違和感もなく、没入感があって好き。

人間ドラマとしても悪と正義の戦いとしてもベタでわかりやすい。
映像とBGMによる驚きと安堵の繰り返しのパターンに脳が疲れるためなのか、睡魔に襲われながら視聴した。

Don-chan