劇場公開日 2023年8月4日

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「新境地突入!共存・協調、そして共闘」トランスフォーマー ビースト覚醒 keytonさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5新境地突入!共存・協調、そして共闘

2023年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 正直、期待しすぎていました。しかし、なぜオプティマスは人間に対して擁護したがる理由が分かる映画でした。青年ノアはこれまでの主人公(サム・ケイド)とは不遇な立場からスタートし、黒人差別が色濃く残る1994年を忠実に再現しており、従来のTFとは一味違う展開に感心しました。
IMAX3Dで観賞しました。通常版でも楽しめますが、音がデカい映画館で観賞するのが◎。

 <あらすじ>
 ノアは不本意ながら車泥棒を犯し、盗もうとする車がオートボット「ミラージュ」と出会う。さらに総司令官「オプティマス・プライム」やバンブルビーと遭遇する。彼らが集結した理由は地球にある他の惑星にワープするための装置を回収し、故郷のサイバトロン星に帰ることだった。もう一つの装置を見つけるために南米ペルーに赴く。そこで出会ったのがオートボットよりも先に地球にやってきた金属生命体「ビースト」と遭遇する。
 異なる二つのTFは星を捕食する「ユニクロン」に立ち向かう。

 これまでのTFよりコンパクトで観やすい印象を持ちました。舞台はニューヨークからペルーに移動し、大自然で動きまくる巨大ロボットは迫力がありました。個人的にお気に入りなのが、ペルーの車道をポルシェで爆走しているシーンはシンプルにかっこいい。
 衝撃的だったのがオプティマスが「根暗」だったのが意外でした。人類に対して批判的で疑心暗鬼にノアと接していて、初期の実写TFの人物像とはかけ離れていました。今作はTFの新境地にしてオートボットと人類の信頼関係を築く最初の一歩といえる作品でした。
 ビーストの台詞が少ないし、物足りなさを感じてしまいましたが、敷居の低く、初めてでもそれなりに楽しめる内容だと思います。

keyton