「【無題】」赤い原罪 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【無題】
あくまでも、40年前の韓国の社会システムの中での、障害者父娘と修道女の物語なのだが、もし、この作品で、神の存在云々の宗教論争に発展したというのであれば、僕は、ちょっと違和感を感じる。
こうした弱者に目を向けるか否かは、社会の問題だと強く思うからだ。
手に負えない父娘には、教会も手を焼いて、打つ手がないというのも、ちょっとステレオタイプの設定のように感じるし、そもそもの人物背景も、非常に説明的だと思う。
邦画の「キャタピラー」や「そこのみにて光り輝く」を彷彿とさせる場面もあるが、全体的に奇をてらい過ぎていて、観る側の想像力に委ねたいのかもしれないが、それであれば、エンディングも含めて映画よりも舞台の方がマッチしているように感じてしまった。
特に、こうした父娘にも天国があるみたいなエンディングが、好みではなかった。
ごめんなさい。
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