その日、カレーライスができるまでのレビュー・感想・評価
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多分、この頃は風呂付きのアパートなんて無い。
寝るまでに時間があったので、本数稼ぎで見たが、期待していたよりも大幅に裏切られた。
停電になると、ガス給湯器もいったん止まるはずた。細かい事を言うが、シチュエーションコメディのつもりなんだろうから、やることはきちっと演技、演出をしてもらいたい。
酒飲みの順番で思うのは、ストレートのシングルで氷も入れずにウィスキー飲んで、その後にカレー食べるか?
演出家の演出なのだろうが、セリフ少ない上に音量が小さすぎる。
ラジオ、カセットの置く場所が違う。題名通り、カレーを食べるシーンはないのだろうな。せっかく作ったのだから、食べるべきだ。だいたい、夏の夜に作った物を何日も持たせるのは食中毒の危険は極まりない。せめて、冷蔵庫に入れるべし。時代に合わない冷凍庫付きの冷凍庫と電子レンジな瞬間湯沸しポット。
自虐的自己満足?!ヒゲくらいきちんと剃るべきだし、この時代には合わない風呂があるが、トイレは別で、日本式。また、扇風機くらいおくべきだ。スタジオ感まるだしで、2021年の映画ゆえ、演出家、演技者がこう言った場所での経験が無いと思う。きちんとリサーチすべきだ。
リリーさんですね!
ラジオで投稿を読まれた時のワクワク、懐かしく思い出しました。リリーさんがガラケーで投稿しているのも時代感がありますが、私が思い出すのはハガキを書いて送った想い出です。FMの深夜番組、好きなアーティストがパーソナリティをしているローカル番組に狙いを定めニューアルバムのリリースに合わせて感想を送る、今なら配信が先にされて発売日に合わせてもなかなか採用されませんが、当時は見事に読んでくれて「しまった、録音間に合わない!」なんて時代でした。今ならradikoなんかあるから安心ですが。
この作品は短いこともあり映画館では観なかったのでAmazon primeで鑑賞。
ひとり芝居、見事でした。仲良しの福山雅治さんと共演の作品では色々なキャラを演じていて、今作も安定のおじさん役でした。悲哀を込めたおじさんを演じさせたら(演じてるんじゃないかも?)右に出るものは無さそうです。
まぁ特番ドラマでもいいかもしれませんが、こんな企画作品、リリーさんの真骨頂だと思います。
毎週土曜日夕方、それこそFMで一歩間違えば放送事故になりかねないエロオヤジぶりを演じている(これは素かもしれませんが)方と同じとは信じられません。
強いて言えばお子さんの写真は最後まで生き別れ?それとも?にしておいた方が観る側が色々と想像を働かせてよかった気もしました。
3日目は餅を削って入れるとトロトロ感を演出
本日は夏至 一番夜が短い日にこういう真逆の夜のイメージを纏う作品を暗い部屋で観るのも一興
流石、リリー・フランキー、こういうくたびれた小心者の演技は群を抜いている それでいて醸し出されるカインドネスが暗い画柄から滲み出て、まるで辺境の地の様な体を演出している
3日前からカレーを作りつつ、流すラジオは聴取者参加型の番組 吉田照美の軽いジョッキー感が場を和まし、ふいに読まれる送ったネタ 自分もバカの付く程ラジオ大好きジジイだが、サイレントリスナー故、こういうネタが読まれるという嬉しさは分らない しかし、主人公の初老男はとてもそれが大事な事だと思う なぜなら、別居している妻がヘビーリスナーなのだ
そして後半は、不治の病らしきことで亡くなった息子との会話 ことある事に遺影は倒れる それは主人公と対話をしているかのようなタイミングであり、そのファンタジーも興味深い演出である 我が子を助けられなかった贖罪に、同じような病の子供の治療費の募金を手伝う等、この男の誠実さ、真摯さが心締め付ける そして、3日目、ラジオで読まれたネタは、昔我が家で妻が行なっていた、カレーピラフの話 そう、妻は聴いていてくれた 不意に電話が鳴り、妻から・・・ 2日間降り続いた雨は、3日目ようやく晴れ、そして久しぶりの食卓には3つのカレー、そしてドアベル・・・ ラストはハッピーエンドで終わるのは、開放感を感じさせてこのエンディングも綺麗である ワンシチュエーションドラマとして上手くまとめてくれた内容であった
52分。3日間で撮った映画。物足りなさは全く感じない
リリー・フランキー。
ラジオ。
失踪した妻。
そして3日煮込んだカレーライス。
面白くないわけがない。
妻
亡くなった息子
大雨の夜、何度も停電する。
押入れから、ドスンと何やら怖い音が…。
主人公がその時手に持った『武器』の新聞紙にクスッと笑ってしまった。
『何ですかあー?!』ってビビリながら精一杯の声を出し、勇気を振り絞って押入れを開ける。
面白いつかみ。
習慣の育毛剤も、もう誰も自分の薄毛など気にする人もいないと捨ててしまう。
何度も息子さんの遺影が倒れる。最初は偶然か?と思っていたが、どうも偶然ではないらしい。
私も家人との間で似たような不思議な体験を、ごく最近したことがある。
息子さんに、写真ごしに静かに語りかける。
人生が何もかもうまくいかない時は、長く生きていると結構あります。
そして良いこと、悪いこと、どちらも長く続かない。人生は。
最中にいる時はとてつもなく長く長く感じるけれど…。
お父さんは確かにお金は無かったかもしれない。
でも、二人を懐う真心だけは誰にも負けてないと感じました。
全く同じ境遇の子供さんが、多分外国で手術を受けることになったようだ。
雨の丸い円と、
音楽が途中からポワワ〜んと歪み、少しだけあったかい音になってくる。
主人公の気持ちも段々ほぐされてゆく。
主人公のカレーは、後でホロホロになるブロックの牛肉、途中で投入される市販のルウ。そして隠し味はハチ蜜。
やっぱり同じラジオを聴いていた奥さん。
奥さんとの声だけのやり取り。
ちゃんとした服に着替えて、髪を整え、まだ湯気の出ているカレーライスを三人分テーブルに用意したその時…。
うちの地方も5日間雨続きだった。久しぶりに雨あがる。
息子さんの遺影を持ち、3日ぶりに晴れた夕陽を一緒に見た。。
主人公の顔も明るく晴れていた。
ラジオ好きな人に悪い人は居ない。特に普段はサイレント・リスナーな人。ワタシの持論ですが。笑
リリー・フランキーの一人芝居。
52分が全然物足りなく感じない。
主題歌もとても良い。
素晴らしかった。
斎藤工さん、ほか映画に関わったスタッフの方、皆さんエールを!
妻の誕生日に、カレーをつくっています。
侘しいなあ。その悲哀がスクリーンから染み出てる。
失った愛息、別居中の妻。情報はそれだけでも、彼の侘しさを知り得るには十分。連絡はとれるくらいの関係は維持してる夫婦が、なぜ離れて暮らしているのかは、おそらく息子を亡くした後の感情の行き違いや信頼の喪失なのだろうなあ。そこは彼にとっては後悔しきれない失態だったのだろう。このことは、それ以上、踏み込んではいけない気がする。だから映画でもグレーにしているんじゃないかな。そんな彼は、妻に未練たらたら。だから、カレーを作るのだ。おそらく、その味は唯一褒められた吉事だったんだろう。でも、妻もカレーを食べてるよ。まだ脈、あるよ。・・・たぶん、そう思う。知らんけど。ただ言えるのは、今日カレーをつくってしまっている僕は、彼の味方だってことだ。
この映画の前に、併映の短編「HOME FIGHT」
はじめ、後日公開の予告かと思った。兄妹役は、ラバーガール大木と伊藤沙莉。いやあこの二人がリモート画面に出て来たときには、もうすでにその配役の妙に「うまい」と唸った。口達者な兄妹のセリフは、それがアドリブなのか?と思わせるほどの軽妙、かつ間の自然さ。「オンラインで結婚して、子供つくって、そういう時代が来ると思うんだよね」ってバカバカしいことを真顔で言うアニキを持つ妹の鬱憤。価値観のズレ具合がおかしくて仕方がない。
タイトルの意味がラストにわかる。なんだよ、仲いい家族じゃねえかよ、と苦笑いでツッコミをいれた。
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