「【”この映画のテーマの一つは親である事の難しさです。”とナンニ・モレッティ監督は言った。三家族の運命が交錯する群像劇。思わず頭の中で相関図を作り上げてしまった作品でもある。】」3つの鍵 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”この映画のテーマの一つは親である事の難しさです。”とナンニ・モレッティ監督は言った。三家族の運命が交錯する群像劇。思わず頭の中で相関図を作り上げてしまった作品でもある。】
■ローマの高級低層階のアパートに住む余り接点の無かった3家族が、裁判官夫婦の息子アンドレアが起こしたある事故を機に変わっていく姿を描き出す。
もろく傷つきやすい人間たちが、苦しみの末に手にした人生を開く“鍵”とは何かを問いかける。
◆感想
・三家族に次々に起こる出来事。息子の交通事故、妻の出産、夫の気の迷いによる浮気。
それらの出来事が、5年、10年後まで描かれるので、脳内フル回転で鑑賞。
・裁判官のヴィットリオ(ナンニ・モレッティ)とドーラ(マルゲリータ・ブイ)の息子アンドレア(アレッサンドロ・スペルドゥーティ)は自動車事故を起こし、一階のルーチョ(リッカルド・スカマルチョ)とサラ(エレナ・リエッティ)の家に突っ込んでしまうが、それをきっかけにヴィットリオとドーラ夫婦と息子アンドレアの関係は悪化し、息子は刑務所へ。
ー その後、10年経って彼らの関係性は良好に向かう。-
・ルーチョは彼に憧れていたシャルロット(デニーズ・タントゥッチ)に誘惑されて抱いてしまうが、その後彼女に告訴されたり・・。
ー 二人の関係も時が過ぎるうちに、良好な方向へ変わって行く。-
<夫々の苦悩と葛藤を細かく捉えたドラマは、5年後、10年後の彼らを追い、彼らが自分の行動とどう向き合い、家族関係がどのように変化して行ったかを描く。
子供達は、親の想像を超え、成長していく。
そこに今作の希望の光を見出した作品である。>
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