「切なくて哀しい家族とご近所」3つの鍵 Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
切なくて哀しい家族とご近所
イタリアによくある集合住宅の4世帯の家族がそれぞれの内部に抱えた問題と、少しずつ重なるご近所との関係を描いた切なくて哀しい物語だが、ナンニ・モレッティ監督の映画には、よく分かるという気持ちと、どこか中途半端で物足りないモヤモヤ感がいつも残る。派手なドタバタで荒唐無稽な映画もイヤなのだが、日常の機微を描いているようで、どこか空虚な感じもするのだ。つまり好きな監督(役者としてはいつもイマイチだし)ではないのだが、彼の作品のほとんどを見ているのだから、実は好きなのかもしれない。
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