「すばらしかった」MEMORIA メモリア Pocarisさんの映画レビュー(感想・評価)
すばらしかった
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久しぶりのアピチャッポンの映画、もしかしたらウトウトしてしまうのではと少し心配でしたが、まったくそんなことはありませんでした。
一見、何もない空間を延々と映しているように思えるシーンに出会うと、「何もない」と思うこと自体が世界を視覚ばかりで捉えている証拠なのだと気付かされ、そうでない感覚で世界を捉えたら?という内なる問いかけが自然と湧いてきます。
記憶は至る所にある。目に見えるものだけが世界ではない。
この監督が繰り返し描いているテーマですが、また鮮やかな形で表現されています。
主人公のアンテナはたぶん人類史誕生以前の太古の記憶にまでつながっていたというところもすごく好きです。
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