「「ANORAアノーラ」のユーリー・ボリソフの出演作」コンパートメント No.6 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
「ANORAアノーラ」のユーリー・ボリソフの出演作
アノーラのイゴール役ですっかり女心を掴んだユーリ・ボリソフ。
以前からロシアを代表する俳優なのかも。
2作品を観ていた。
顔には記憶が無かったが、
❶戦車を描いた「T 34レジェンド・オブ・ウォー」は、
ロシアの戦車T 24が激突するアクション映画で、
メチャ熱いアクション大作。2018年。
❷「AK 47最強の拳銃誕生の秘話」
これはロシア製の拳銃の代名詞と言われる
カラシニコフの生みの親の伝記映画で、主役の
ミハイル・カラシニコフを演じている。2020年。
古き良きハリウッド映画みたいな仕様だった。
そしてこの4カ国合作映画の主役。
「ANORAアノーラ」の準主役とロシア産の国際派俳優なのかも?
(もしかしたらウクライナとの戦争で国内では仕事がないのかな?)
2作品に共通するのは、
《粗野だけれど実は頼れる裏切らない男》
本作は1990年代のロシアの夜行寝台列車を舞台に、
フィンランドからの留学生ラウラが最北端の町ペトログリフにある、
1万年前に彫られたという
《岩絵(岩面彫刻)》を見に行く寝台列車の旅を描く映画で、
その個室6号に乗り合わせた
ロシア人の鉱山労働者のリョーハ(ユーリー)とラウラが、
反目しつつ次第に信頼関係が芽生える過程を
旅情豊かに描いている。
そのモスクワからペトログリフまで3泊4日くらいかな?
途中一泊は自由行動泊(?)なんてのもある。
ラウラは強引に誘われて、盗難車を調達したような感じで、
リョーハの知り合いの老婦人宅に泊まる。
リョーハは先にサッサと寝てしまう。
一食一飯のお礼は、リョーハの薪割り?らしいのだ。
ラウラは、リョーハの第一印象が最悪で
(娼婦と間違えられる)、部屋変えを頼むが、
女性の車掌に一言で却下されてしまう。
夜行寝台列車には2~3回位乗ったことがある。
1回目は普通の座席に一昼夜過ごして、上野から佐世保か?長崎?
に着いた(記憶があやふや)
停車する度に目が覚める体質なので、若いのにやたらと疲れた。
別の機会では寝台付き特急で、
寝台は3段ベッドでやたらと狭く寝返りも打てない。
食堂車で何を食べたのだろう?
コーヒーとか、紅茶にお菓子だったろうか?
今の日本は車内販売も殆どないくらいだから、今は昔、
(友達は冷凍みかんを好んで食べていたな!
(甘栗なんかも売っていた)
寝不足で起きた通路から見た光景・・・
朝焼けと日光が次第に登る様子・・・や、
停車する度に目覚めて、車窓からオレンジ色に見える駅舎や
白い駅名を書いた立て看板が通り過ぎてゆく。
駅弁売りが居て、弁当と熱い緑茶の入れ物が懐かしく思い出される。
狸の瀬戸物だったのが、いつしかプラスティックにティーバック入りに
変わってたりした。
到着前に「祝いだ!乾杯だ!!」とリョーハは興奮して、
食堂車で散財をする。
ラウラの方が積極的に抱擁してkissを求めている、
すると
ラウラと心が通った途端にリョーハは姿を消す。
白い無人のシーツが映し出される。
ラウラがコンパートメントに割り込みさせた
バックパッカーのフィンランド人。
そいつが土産代わりにラウラのハンディ・カムを盗む。
(なんてヤツだ)
リョーハを探して鉱山を訪れるシーンもあった。
するとリョーハはふらりと現れて、
「ピエログラフを見に行くんだろう‼️
「みんな根性無しだ!!」
と運転手付き車を調達している。
冬場に行くのは絶対、無理!!」とみんなに言われたのに、
凍った海に漁船を出させて、そこからは凍った岩場を徒歩で行く。
目的地のピエログラフ(岩絵)のなんとチャーっチーこと。
撮影は俯瞰からも写さない。
(予算がないにしても、もう少し接近して見せてくれよ)
なんだこれ!!って代物。
頼りになる男・・・リョーハ。
彼がラウラの願いを叶える話し。
原作はフィンランドの小説だと言う。
私には全て空想のような気がしてならない。
リョーハの存在も。
イャーそう思いますよね。どんなもんだろう?って思いました。
コメント、共感ありかとうございます。
まァ、テーマが。でも、そこがうまく演出されているなぁって思いました。彼の頭の中は彼女の事しかないんだと思います。彼女が健気にはしゃぎまくる。ストレートな男の僕にはなんとなく。そして、ロシア人の性格を見事に捉えていた様に感じます。
長くなりました。すみませんでした。
「上野から長崎」ですか!
おお!おんなじですねー。
同じ夜汽車に乗って、このサイトで琥珀糖さんと再会したって感じ。
松本では「アノーラ」はシネコンでたったの一週間で打ち切りでした。それも一週間通して、金曜日土曜日ならいざ知らず、平日もすべて夜の10時からで、日付をまたぐ真夜中の上映回だけですもの。誰がそんな時間に
行けるでしょう?
上映スケジュールが変わったら行こうと思っていたのに 終わっていました。
長野県は、冗談のようなクソ真面目な教育県なのでね、恐らく《アノーラは誰も観るべきではない成人映画》の扱いを受けてしまったのだと思います。
でも、まさかの、あのリョーハが出演していたのですか?それなら這ってでも観にいくべきでした。
トホホ、ガッカリです😭
ではまた
きりんの ぼやきでした。
全て空想のような…
留学生ラウラの夢だったりして😏
リョーハ演ずる彼は無骨な雰囲気が似合っていましたね。
ロシア人の透明感あるきれいな肌にちょっと冷たさのある眼差しがミステリアスな怖さもあり。
また旅をしたくなるレビューでした。
日本の夜行列車、昔の車内販売を挟んで「コンパートメント No.6」の琥珀糖さんのレビュー。二つを同時に思い出すことができました。嬉しい、ありがとうございます