「列車で長旅ができる幸せ」コンパートメント No.6 talismanさんの映画レビュー（感想・評価）
列車で長旅ができる幸せ
大きな大きなリュックを担いでヨーロッパをぐるぐると長旅する若い人達を昔よく見た。でかいリュックー！と感動した私はおじさんが持つような手持ちの旅行鞄（父親に貰った）でぐるぐる旅をしていた。今でも大きなリュックで旅する若い人はまだたくさん居るんだろうか？
列車のコンパートメントでは色んな人と知り合える。おしゃべりが弾むこともあれば何も話さないこともある。この映画のようにむかついて嫌で面白くて笑っちゃうような出会いはなかったけれど、昔の貧乏旅行を思い出した。
食堂車に二人揃って行くとき、二人ともちゃんとした服を着て彼女はメイクしていた。そういうところに素敵さを感じる。何を頼んでも「ありません」や車掌の愛想の無さにすごく笑えた。でも本当は一人一人心暖かく親切。東ドイツ（DDR）もそうだった。
音楽の使い方がとても良かった。お涙頂戴でも子どもっぽくもなく、自分探しだとかもなかった。フィンランドは人口が550万人位なのになんでこんなに素敵な映画を作ることができるんだろう？デンマークもスウェーデンも英国もフランスもイタリアもドイツもスペインもギリシャも韓国も日本より人口少ない。若い人を育て支援して才能を潰さす伸ばすことができる所なんだろう、日本と異なって。
夢と物語性のあるストーリー✨✨
さすがトーベ・ヤンソンを生んだお国柄だなぁと僕は思いました。
盗まれたビデオカメラの内容を、デッキで立ったままゆっくりと聞き出してやるリョーハ。
あれこそが旅の困難に瀕している友人への、やるべき寄り添い。
そしてそのあと、talismanさんも発見なさったように、こざっぱりとしたシャツに着替えて！ ちょっとメイクもして！ 食堂車でのラウラのための下手くそな乾杯ね。
車掌さんも好演。
昨晩観たばかりで、まだ感動で声が上ずっている きりんです。
DDR帰りのtalismanさんへ、いつもコメントありがとうございます☺️
talismanさん
リョーハは、せっかくの夢の起業のための貯金を、こんなに気前よく散財しちゃいましたよね。
そこ、僕は泣けました。いい奴でした。
一生ふたりは二度と会うことはないだろうけど、そしてペトログリフは結局発見できなかったけれど、ラウラは大きなものを見つけて帰ったでしょうね。
こんにちは！
成程、やっぱり恐らくそういうシステムなんでしょうね。
キャンセルしたからリョーハと一緒に…やっぱり私なら2倍料金かかっても良いから部屋を専有したいですね(笑)
こんばんは。文化的に優れた国は人権が尊重されてる国が多いですよね。今まさに日本ではLGBTの問題が議論されてますが、多様な生き方を否定する国では多彩な才能を見出すことは不可能ですよね。
アカデミーメイクアップ賞を受賞したカズ・ヒロさんは日本の旧態依然の体質に嫌気がさしてアメリカに渡ったとおっしゃってましたし。
もしかしたら人口が1億人を超えると、国内の体制維持や安定のほうが、優先順位が高くなり、国の資源もそちらのほうに偏らざるを得ないのかもしれないですね。中央の強すぎる現代中国は、孔子やあれほどの故事成句を生み出した文化的な振る舞いがまったく見られない。
アメリカはきっと各州が強くて、中央への一極集中が起きないから、良いんですね。日本の場合は、政府が頼りないくらいでちょうどいいのかも🤭頼られちゃうほどの権力の集中は、歯止めの効かない独裁に繋がるような気がします。
