「極道以下の教会」ベネデッタ ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
極道以下の教会
女性や末端の人間を拷問や虐待、脅しで服従させるの、日本の極道でも普通は女・子供には手を出さないです。まるで反社の様な教会でしたが、植民地時代に列強がやったことや世界大戦の非道(原爆投下など)も元を辿ればこの信仰に繋がるのかと思って、納得しました。もちろん今も最大の暴力である戦争は継続中ですし、他の宗教でも国家でも同じことをやってます。だから、私は信仰に救いを見いだせないし権力も信用できないですね。
ベネデッタは被支配層の象徴なので、ベネデッタ個人というよりも、教会の権力構造にフォーカスして観てしまいました。あと、ベネデッタは日本でいうイタコ的な、今は統合失調症という病名が付いた人だったのでは?と思いました。バーホーベンらしい作品でしたが、色々とエグくて観ているのが辛かった。歳を取るとエログロをみるのがきつくなります。
ロボコップ、是非ご覧ください。私は好きすぎて逆にレビュー書けてませんが。
バーホーベンは脚本を渡されたときロボコップという題名を見てなめんなと激切れしたらしいですが、奥さんがなだめて読ませたら気に入ったそうです。あと、「四番目の男」も好きな作品ですがこちらも今では見るの難しいですね。当時レンタルビデオの時代で見たものですから。
エログロこそバーホーベンですよね。彼のオランダ時代の映画が見たいのですがソフトが馬鹿高くて買えません。配信で流してくれたらいいのですが。
ルトガー・ハウアーデビュー作の「危険な愛」は相当なエログロらしいのですがオランダでは大ヒットしたらしいですね。でも監督はその作風から冷遇されてハリウッドに来てロボコップという傑作を撮りました。ロボコップは私にとってオールタイムベストな一本ですw