劇場公開日 2023年2月17日

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「卑弥呼(真説・邪馬台国伝…の)!?」ベネデッタ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0卑弥呼(真説・邪馬台国伝…の)!?

2024年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

R18+だけあって、表現は非常にエッジが効いていますので、
観る方を選ぶ映画でもあります。

映像が抜群に美しいです。
私が中世ヨーロッパの設定が好き・・という贔屓目もあるかもしれませんが、
衣装・建物・風景・人(特に主人公まわりの女性陣)の美しさが際立ちます。

音楽も映像にさらに彩りを与えるような良い雰囲気を醸し出す役割を
充分に発揮しています。

冒頭からベネデッタの人となりをつくりあげていく要素を
積み重ねていきながら、神格化していく彼女の土台を視聴者に理解させる
流れとなっていて、私は好感が持てました。

ただ、ベネデッタが計算しつくした"演技"をしているのか、マジなのか、
これはわからないつくりになっているのが上手い。
ただ、私は"演技"だと思って観ており(その証拠も映画では表現されます)、
というのも、原作:リチャード・ウー、画:中村真理子によるマンガ
『卑弥呼』の卑弥呼にそっくりなんですよね。ベネデッタが。
このマンガの卑弥呼は、計算しつくして卑弥呼を演じながら、
自身の人生のVisonも成し遂げようとするわけですが、
まさにベネデッタもそうなのではないか?と感じたわけです。

でも、ラストは計算高いベネデッタではなかった。
だからホンモノかもと思うところもあり、実に深い作品になっていますね。
※キリストの扱いがちょっとチャラいなぁ・・とも。
中世ヨーロッパって残酷。宗教もこの頃はどうなの!?と思います。
平気で人を拷問したり殺害していいの!?と。

そして、ペスト。
これはコロナにも通じるものがあり、意図的に扱っているように思います。

決して誉められる表現ではないし、万人にオススメもできませんが、
なんせ実在の人物を扱っているのが興味深いです。
そして、ファッションとしても見応えがある作品です。

ポール・ヴァーホーベン監督はとても80歳とは思えないくらい
エネルギッシュ。そして主演のビルジニー・エフィラの体当たりの演技も
最高でした。きっと今後も活躍されることと思います。

ひでちゃぴん
トミーさんのコメント
2024年8月14日

共感ありがとうございます。
バーホーベンは偉いですね、ベネデッタがダークヒロインみたい。聖書の下品ネタとかまで突っ込んで・・ショーシャンクかと思いましたよ。

トミー