「宗教の本質を突いてるよね」ベネデッタ ケンイチさんの映画レビュー(感想・評価)
宗教の本質を突いてるよね
何がホントで何がウソか、本音と建前、正論と詭弁、同調圧力、忖度、自己抑制、自己欺瞞、自己催眠、群集心理のコントロールなどなど、宗教の構成成分の大半を占めるいかがわしさをバーホーベンの流儀で見事に露呈させた怪作だと思います。
この作品が描く舞台は中世と近世の間くらいのフランスなのかな。でもコミュニティの中で漂うムードは現代日本とも通じるものがあるので、日本人にも凄く突き刺さる部分があるんじゃないかな。
凄いモノを見てしまったんだけど、どうリアクションしていいのか迷う感じ…これぞバーホーベン作品。
ウムーッと唸ってしまいました。
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