「タイトルなし」ベネデッタ えみりさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
聖女の話はヒステリーの女性たちの話として興味があった。ベネディクトは、レズビアンとの両立という意味で興味深い。
前修道院長が神を信じていなかったのに、最後は火の中に入っていくところはすごい。さすがランプリング。
拷問も規則もキリスト教のおぞましい側面が描かれる。腐敗も。その中にある奇跡という、相容れない現象。
ほとんど妄想のように見えつつ、そもそも信仰とは、妄想が力を持つことだと彼女自身が最後に語る。
民衆がベネデッタを救いに襲いかかるシーンが何とも感動的なのだった。
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