「なぜか憎めない菅義偉さん♡ お疲れ様でした。」パンケーキを毒見する きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜか憎めない菅義偉さん♡ お疲れ様でした。
常に二番手であった菅さん。
「衆人の心に潜む『二番手コンプレックス・シンパシー』を隠し味にして、人心を掌握していたのだ」との解説は、あれは非常に興味深い読みでしたねー。
「二番じゃ駄目なんですかーッ!?」と稀代の名台詞を吐いたのは蓮舫さんでしたが、
「二番じゃ嫌で一番を目指すけれど、でも一番には届かない哀しみを隠してなんとか総理大臣になりたい」のが、愛すべき小市民の姿なんですよ・・
で、
「二期目の総裁に立候補」を正式に発表した菅さんでしたのに、
老獪二階幹事長にその旨挨拶に行ったらば・・何を言われたのかな、急転直下、翌日まさかの立候補取り下げとか!
僕はびっくりして取るものも取りあえず上映館に駆け付けたわけです。
パンケーキにも旬があるのです。
土砂降りの大雨警報なのに、郊外の不便な映画館が満員!という驚き。
政治を笑いのギャグ映画で、おちょくって魅せちゃおうというこのスタンスは、ようやく少し、有権者の成熟度が増したかなーという兆しと思います。
だって告発映画じゃつまらない。民衆は笑いたいんですよ。
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パンケーキの“撒き餌”に、「ダメよダメよ」と分かっていながらついついしっぽを振って群がっちゃう“給付金大好き”“値下げ大好き”の国民性と、
かたや国からの政党助成金も断って自腹で、自分の財布からの痛い出費で政治に参画しようとする共産党と、
この2つのタイプを分かりやすく対比させたのも、両極端でユニークな作り。
20代の若者からのフォロー率が突き抜けていたというパンケーキおじさんですよ。
せっかくの映画化だもの、
ギャルJKに押し掛けてもらいたかったな(笑)
不便な映画館に、タクシーで往復9000円もかけて行った価値はあったでしょうか
(ギャル いなかったので☆4つ)