劇場公開日 2021年11月19日

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「最初っから最後までクライマックスしかなくて景気が良い」囚人ディリ 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0最初っから最後までクライマックスしかなくて景気が良い

2021年11月30日
PCから投稿

『リオ・ブラボー』『要塞警察』『マッドマックス』に『インファナル・アフェア』など、似たプロットを持つ映画はいくつも浮かんでくるのだが、それら全部を足して、なおかつテンションで上回ってくるというのがただごとではない。

犯罪組織と警察の全面対決、巻き込まれた元囚人、一刻を争う病院への移送、包囲された警察署と、署内に残された凶悪犯とのんきな大学生たち。いったいいくつのプロットが同時進行してるのかも把握できなくなるが、とにかく勢いが削がれることがないのでたちまち惹き込まれてしまう。

どこかで見たことがある既視感を、圧倒的なパワーとノリで上書きしてくるインド映画ならではの豪腕に、もはやひれ伏すしかない快作。

村山章