「今週(11/19)の本命枠に入ると思うけど、やや事前知識必要??」囚人ディリ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
今週(11/19)の本命枠に入ると思うけど、やや事前知識必要??
今年179本目(合計243本目)。
ということで、インド映画枠です。大阪市では定期的にインド映画祭りをよくやっていますが(シネリーブル梅田さんなど)、今年はコロナ事情で大半が短縮ないし中止になっていて、実質「普通の枠」(要は、この映画のように、普通に見られる枠)でしか見られない状況です。今年は3本目じゃなかったかなと思います。
内容は他の方も書かれている通りで、警察組織vs麻薬組織というわかりやすい筋。とはいえ、それだけで140分近くは持たないので、色々入ってはいます。といっても、インド映画ではよくあるいわゆる「ダンスシーン」もなく(30秒もないどころか、0秒?)、いわゆる日本で認知されている「インド映画」だと思っていくと、???ということになります。
インドにも、このサイトのようないわゆる「映画評価サイト」のような(合法な)サイトはあり、そちらの予告編を見ると、やはり何というか、飲酒・喫煙を想定する部分は容赦なく謎の警告アイコン(多分「飲酒はやめましょう」みたいな内容)が左下にバンバン出てくるのですが、本映画、なぜか日本放映ではこの謎の警告が一切なし。趣旨的に、飲酒・喫煙をはじめとして、コカインがどうだの、「インド映画のあの容赦ない警告」が出るのかと思いきやまったくなし。まぁ、今週はインド映画枠が(19日の週では)これしかないので間違いようがないのですが、インド映画といえばこの「容赦ない警告」がバンバン出るのも「ある意味」お約束で、それがまったくないのはかなり謎です(インドでも、都道府県とか省とか、そういうところでルールが違うの?)。
上記にも書いた通り、俗にいう「ダンスシーン」もほぼほぼなく(0秒?)、インドの宗教や地理(シヴァ神の話や、人口の多い都市クラス)を知っていると有利かな…と思いますが(説明は一切でない)、そういう趣旨で見る映画ではないですし、140分前後をいかに楽しむか…に尽きるかと思います。
※ なので、「インド映画お約束の、ダンスシーンも出ないし、インド映画ではおなじみの例の「飲酒喫煙ダメよ警告文もでないよ」というのがポイントです。なお、エンディングまで含めても「飲酒はやめましょう」的な趣旨の文章も一切出てこず。
採点は下記のようにしました。
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(減点0.2) 趣旨的に、インドの麻薬事情が多く描かれるのですが(上記通り、飲酒喫煙がダメよという警告文書が出ない以上に、麻薬もダメよというのも出ない)、「ケタミン」や「ロヒプノール」という表現が登場します。
前者は狩猟などに使うものですが(麻酔銃に使う)、後者は結構難しいです。日本とインドとで用法が違うからです。日本ではもっぱら睡眠薬として処方されるもので、日本ではほぼ唯一の第二種向精神薬です(悪用された歴史があるため、現在は水に溶かすと色がついたり、匂いがついたりするように悪用防止がなされています)。
ただ、映画内では「麻酔薬」という扱いで登場するため、ややこの点、わかりにくいかなぁ…という印象はあります(ロヒプノールも第二種とはいえ、普通に心療内科等で出る薬で、少なからずの方が処方された経験はあろうかと思います)。
(減点なし/字幕不足) 映画内で「俺らは2級米を食って生活してるんだぞ」みたいな内容のセリフが出ます。
調べてもよくわからず。おそらく、日本と同じように、米を収穫した後、国や都道府県などが食用米の品質などから1級、2級…とつけているのではないか(だから、反対解釈すれば、1級米はおいしい、ということ)と思えます。
この点は字幕がそれだけで、特に米がどうこうという話に繋がらないので、混乱させる要素は少ないですが、「2級米って何なんだろう?」と思い始めてもこれは映画内ではそれ以降出てこないので、気にしないほうが良いです。
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