Ultraman: Risingのレビュー・感想・評価
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思ってたのとは違う
新しいタイプと言おうか…ウルトラマンは調和をもたらすもので、怪獣は駆逐することだけの存在ではなかった。
作画はすこぶるいい。
ウルトラマンの作画はどのアクションも好きだし、光沢感のある感じも好みだった。
ただ、主人公がやたらに嫌味を言う。あちら側の趣向なのだろうか?やたらに嫌味ったらしい。
どうやら今作のウルトラマンは、怪獣を助ける存在のようで、そのあたりが「調和」って事なのだろう。地球は人類のためだけにあるわけではない。
プロ野球のくだりは、俺的にはどうでもいいのだけれど、だいぶ日本文化を勉強はしてくれてるみたいだった。
怪獣の幼体を育てるとか、よくわからない世界観でもあるのだけれど、まぁよしとするか。
ちょっと目から鱗だったのは「東京タワー」
アレがあるだけで日本だと認識できる。世界各国にはその国を象徴する建造物があるのだなぁと気づく。
なんだか水深がバカになる海はさておき、ウルトラマンはカッコ良かった。
最後に出てくる怪獣島も雰囲気◎
今度はM78星雲に行くらしい。
日本のウルトラマンの設定はどれくらい反映されるのだろうか楽しみだ。
そして地球上にある怪獣島よりも発見が難しいと思われるM78星雲に行き着いたお母様…あなた、いったい何者ですか??
ウルトラマンはヒーローなれどファミリー色の強い作品だった。
つまらないし、主に野球関係が鼻に付いた!!
パシフィック・リムのスピンオフにもありそうな題材です。野球の設定やシーンは単なる尺稼ぎに感じますし、大谷の名前を出せば日本人は喜ぶんじゃねという低俗な姿勢を感じました。またアメリカ人のような主人公のキャラが鼻につきます。中盤の立木さんの台詞「君には慈悲の心があるんだな」の、「慈悲」のイントネーションが「自費」と一緒になっていました。つまらないですが、立木さんが本気を出してからの終盤は、まあまあの内容に感じました。
ウルトラマンハーモニー
『パワード』や『グレート』、さらに遡ると『USA』のタイトル通りの“アメリカ版ウルトラマン”。
実に30年ぶりに、アメリカからシュワッチ!
でも、日本のようなウルトラマンを期待すると、大分違う。
30分のTV特撮ではなく、Netflix配信による長編フルCGアニメ。
以前にもNetflixで3DCGアニメによるシリーズで『ULTRAMAN』があり、かなり斬新ではあったが面白かった。巨大化せず、アイアンマンのようなスーツを着て変身、闘う。
本作は巨大化して怪獣と闘うという、基本コンセプトは同じ。
が、勧善懲悪のヒーロー物と言うより、対する敵は異例。ウルトラマンとしての成長や主軸となるドラマは家族愛。そして、ウルトラマンが怪獣を…。
ある意味これぞ、“シン・ウルトラマン in USA”。
野球界のスーパースター、サトウ・ケン。
米メジャーリーグで活躍していたが、突如帰国。日本の球団に所属。
それには訳が。野球選手とは別に、彼にはもう一つの仕事と顔。
ウルトラマン。
野球選手と二足のわらじで、現れる怪獣と闘っていた。
が、ウルトラマンの仕事はあまり好きじゃない。これにも訳が。
ケンの父親も元ウルトラマン。幼い頃は野球も父=ウルトラマンも大好きだったが、ある日を境に…。
母親が行方不明に。それでもウルトラマンの仕事を続ける父とはぎくしゃく疎遠に。
父も老い、幾多の闘いや負傷でウルトラマンとして闘う事が出来なくなった。
そんな父から、ウルトラマンを継いで欲しいと。突如の帰国の理由もこれ。
行方不明の母、確執ある父、野球選手でいたいのに、うんざりなウルトラマン活動…。
ウルトラマンもつらいよ。
『80』では学校教師、『ULTRAMAN』では高校生であったものの、防衛組織に属しているのがウルトラマンになる主人公の基本設定。
が、今回は属せず、野球選手一本。故にウルトラマンも自警活動みたいなもん。
またそれによって、防衛組織=KDFと度々衝突。
この2点が新しい。
怪獣から脅威を守っても、存在を疑問視される始末。街中の声で、昔のウルトラマンは優しかったけど、今のウルトラマンは荒っぽい。ホント、ウルトラマンもつらいよ...。
ケン自身の性格も問題。
自己チュー俺様。チームプレーより単独プレー。監督や他の選手とも交流はほとんどナシ。一応はリーグ優勝を目指しているが、俺が優勝に導いてやるよ、とビッグマウス。
オオタニサンとは大違い…。
そんな時…
怪獣出現。かつて父も闘った事のある大怪獣、ジャイガントロン。
ウルトラマン、ジャイガントロン、KDFの三つ巴の闘い。
暴れ回るジャイガントロンを撃退…という感じではなく、KDFが何かを奪い、ジャイガントロンがそれを奪還しようとしている。
混戦の果てに、ジャイガントロンは倒され、KDFが血眼になって探す中、それはウルトラマンの手に。
それから誕生したのは…
ジャイガントロンの赤ちゃん!
怪獣の赤ちゃんや子供はそう珍しくない。
一旦ウルトラマンは家兼秘密基地へ。“これ”をどうするか…?
怪獣とは言え赤ちゃん。ほっぽり出す事も出来ない。
しかもこの赤ちゃん怪獣はウルトラマンの事を親だと思っている。
どうすべきか、一つだけ。育てるしかない。
ここに、新たなウルトラマン誕生。その名は…、ウルトラマンチャイルドケア!
ウルトラマンコスモスは怪獣を倒さず保護していたが、こちらは子育て。
ウルトラマンが赤ちゃん怪獣を育てるなんて初めて。とあるエピソードの主人公の子供が赤ちゃん怪獣を拾って育てるならあったかもしれないけど。
子育てどころか結婚もしていない。家族と不和の自分に子育てなんて出来る訳ない。
ましてや赤ちゃん怪獣。何食べるの…? どう育てるの…?
朝早くても夜遅くてもあやして、夜泣きに叩き起こされて、食事(魚)を与えて、超絶クサイ排泄物を綺麗にして…。
その間も怪獣が現れたらウルトラマンして…。
試合がある日は出場して…。
子育てして、ウルトラマンして、試合して、子育てして、ウルトラマンして、試合して…。
もはや今、自分は何をやってる…? 睡眠不足と疲労で試合の成績はガタ落ち。ビッグマウスが期待外れ。ファンやチームから失望。アメリカに帰れ!
さらには赤ちゃん怪獣が逃げ出す大トラブルも!
子育てもウルトラマンも野球もつらいよ…。
単独プレーで頼れる友人もいないケン。
しかしさすがに助けを求める。
最大の支えは、AIのミナ。公私に渡ってケンをサポート、アドバイス。ケンにとっても唯一の話し相手、相談相手。要所要所でナイスな役回り。
女性記者のアミ。ケンの家族関係に切り込もうとする。幼い娘を持つシングルマザーであり、子育ての助言を。
二人のロマンスは展開せず。本作は家族/親子の物語。もう一人、ケンが頼ったのは…、父。
長年怪獣について研究もしている父。母より怪獣…。複雑な気持ちを抱きつつも、とりあえず今は目の前の子育てに専念。
協力あって心にも余裕出来、赤ちゃん怪獣に次第に情が沸いてくる。
こちらがウルトラマンになれば赤ちゃんサイズだけど、こちらが人間の時は赤ちゃんとは言えデカイ。が、愛嬌たっぷり。ケンの真似事で野球の腕も見せ、可愛くなってくる。よく赤ちゃんは小さな怪獣と言うが、何だかんだ可愛い奴。
試合の成績もV字回復。チームとの交流も増えた。
何より父との関係。久し振りに父と過ごす事になって、知ろうとしなかった父の本当の姿や真意を知る。
ずっと母の行方を探していた父。ケンの野球での活躍も応援。
決して家族の事をないがしろにしていなかった。いや寧ろ、拒んでいたのは自分の方だった…。
それに気付き、母がよく言っていた言葉も思い出す。
調和。
ウルトラマンはただ怪獣を倒すだけじゃない。調和をもたらす者。
ウルトラマンとして世界の平和を。
一人の人間として家族との関係を。
調和をもたらす存在となれ。
ケン、父、ミナ、赤ちゃん怪獣=命名“エミ”(母の名)で過ごす穏やかな日々…。
が、それを脅かす敵。怪獣ではなく、まさかのKDF!
アジトを襲撃され、父は負傷。ミナも損傷。エミは囚われてしまう。
KDF所属の科学者、オンダ。エミを使ってある目的があった…。
このピンチに、さあ、立ち上がれ、ウルトラマン!
監督/脚本は『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』で原案とキャラデザインを担当したシャノン・ティンドル。ジョン・アオシマが共同監督。
二人共、プライベートで“ツブコン”に来場するほどのウルトラシリーズのファンらしく、元々はウルトラマンをモチーフにした巨大ヒーロー物を考えていたらしいが、円谷プロから『ウルトラマン』として製作のオファーが。
レジェゴジや仏版『シティーハンター』のように、ファンにとっては夢のような話!
そんな二人のウルトラマン愛、日本愛がたっぷりと。
日本・東京が舞台。よくよく見ると街中の看板に、怪獣の名を冠した店や“怪獣酒場”も。
ケンが所属するのは巨人。他にも阪神やスワローズなど実在の球団名も登場。さらに、松井やイチローや今ならではの大谷の名も。野球ファンにも楽しい…?
ウルトラマンのデザインは手足がひょろりと長く、シン・ウルトラマン型…? 目が青いのはウルトラマンパワード…? カラータイマー音は同じ。勿論、八つ裂き光輪やスペシウム光線も。しっかり日本のウルトラマンをリスペクト。
個人的に『ウルトラマン』の醍醐味の一つが、怪獣。
ベムラーやネロンガが特別出現。ゴモラの名も。
本作のメイン怪獣であるジャイガントロンは、巨大な翼を持ったドラゴンタイプ。THE怪獣なデザインで、イイね!
一度倒されたジャイガントロンだが、メカ化。ここら辺、分かってるね~。
エミはミニラやリトルゴジラみたいなSDタイプ。さなぎから孵化して翼が生えた時、モスラの鳴き声を…。
『ウルトラQ』や『ウルトラマン』でお馴染みのあのOP風。ウルトラマンと言ったらの変身シーンも。日本語吹替では、アミの母親に桜井浩子!
通には堪らないディープネタてんこ盛りだが、お馴染みのあの歌も流して欲しかったかな…。
KDFのオンダ博士は昔、ウルトラマンとジャイガントロンの闘いで家族を亡くし、ウルトラマンも怪獣も憎悪。
エミは超音波を発す。その超音波で同族や怪獣島を探す。
オンダ博士はエミの超音波を利用して怪獣島の位置を突き止め、怪獣たちを滅ぼす。
目的の為には手段を厭わないが、冷酷なだけではない一面も…。
ケンのピンチに現れたのは、父。再びウルトラマンに変身して。
メカジャイガントロンの中には、生きていたジャイガントロン本体が。
ウルトラマン親子、ジャイガントロン親子で、巨大ロボットで迫るオンダ博士に立ち向かう!
フルCGによるスピーディーで迫力のアクションは見せ場。
ラスト、ケンが取った行動は真の意味でウルトラマン。
怪獣、人類、世界、平和、自分個人や家族…。全てに調和をもたらす。
この新たなウルトラマンに、相応しい名を与えたい。
ウルトラマンハーモニー!
ケンの元に、ある人物とある“星雲”から連絡が…。
続け、我らのウルトラマン!
アメコミ風
アメコミ風のウルトラマンだった。
スパイダーバース意識してるような演出。
看板にめちゃくちゃ小ネタがあって制作側の愛を感じた。それとちゃんと日本の街になってたし。
「かいじゅうステップ ワンダバダ」とか「おとうさんはウルトラマン」とか懐かしのネタもあって声出た。
こうやって海外にまでウルトラマンが広がって行くだけでも嬉しい。
続編もあるみたいだしハリウッド版ウルトラマンとかも是非やってくれ。
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