「気高く生きるか?仕事を果たすか?」ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー Duchampさんの映画レビュー(感想・評価)
気高く生きるか?仕事を果たすか?
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改めて書くまでもないが、
今作の特異な点は、制作側が彼の代役を立てない英断し、登場神物たちの状況と観客の状況を完全にリンクさせてしまった点だ。
最愛の人の死にどう向き合うのか、制作側が真摯に向き合ったことが伝わり、自分は胸を打たれた。
観客が完全にライドできる脚本と、圧倒的なビジュアルの美しさと相まって、彼がいないとだめだ、とは絶対に言わせないぞという制作の気概を感じた。
160分の長編だが一瞬も中弛みせず、最後まで観ることが出来た。
今作の展開のウルトラCは、
後半シュリがハーブを飲んだ後に会ったのが彼ではなく、まさかのキルモンガーだった点!
シュリの置かれた状況と完全に重なる、且つ復讐との葛藤を視覚化する上でこれ以上の選択はないく、彼の言葉が終盤まで重くのし掛かることに。(しかもネイモアとも重なるのだ)
安易に彼を復活させたり、祖先の平原で啓示を授けたりはしない。
決断はシュリ自身が下さなければいけないのだ!
▽その他思ったこと
・いつものOPがまさかのサプライズで号泣
・今作ではアイアンハートのリリ以外に他作品のヒーロー(+ヴィラン)をほぼ登場せず、作品のテーマを深堀りしている。最後のカメオでも出さなかった。
・リリとシュリのコンビがスタークとバナーのコンビの代替わりに見えて胸熱
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