「亡くなった者を想い、その遺志と覚悟を継ぐヒューマンドラマ。」ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー アルさんの映画レビュー(感想・評価)
亡くなった者を想い、その遺志と覚悟を継ぐヒューマンドラマ。
初代ブラックパンサーから、どの様に繋げていくか興味深かったが、綺麗に纏まっていた印象。だが、アクションやストーリーの広がりも含めて物足りなさはどうしても感じてしまった。
MCU フェーズ4のラストを飾る今作だが、【スパイダーマン】と【ドクターストレンジ】のマルチバース、【エターナルズ】と【マイティーソー】の宇宙や神という世界と比較してしまうと、【ブラックパンサー】はあくまでも国同士の戦いになってしまうのでスケールは小さく見える。
個人的には繋ぎの続編という認識。厳しめに言えばよくある展開、人間が精神的にも身体的にも成長するお話。復讐や恨みから、何が生まれるか。目新しさはない分、161分という尺の長さは冗長に感じてしまう。
だがその尺を存分に使い、ティ・チャラの葬儀〜タロカンの誕生を深掘りした事で、理解も深まりつつお互いの思いも入り、ヴィブラニウムを絡めたストーリーに深みが出たのは良かった。
ティ・チャラ亡き後のワカンダとブラックパンサーの方向性を今作でシュリが明確に示してくれたのと、リリの登場でMCUフェーズ5〜6がとても楽しみになった。
チャドウィック・ボーズマンも安心して観てくれていると思う。
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