「ワカンダよ永遠に」ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー カイトさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ワカンダよ永遠に

2022年11月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

2020年にチャドウィックボーズマンが亡くなったことを知り、大きな喪失感を抱いたことを今も覚えている。
ブラックパンサーという絶対的ヒーローがどのように受け継がれるのか、どのようなストーリーで彼の死に向き合うのかその答えが本作で明らかになった。
本作はチャドウィックの死を何よりも真摯に受け止め、残された人がどう向き合い、どう生きるかを逃げずにひたすらに丁寧に描くチャドウィックへの徹底したリスペクトが込められていて涙が止まらなかった。
ただチャドウィックの哀悼作品に終わるのでなく、王位の継承、国家間の緊張、未知の脅威というシビアなテーマを織り交ぜ、復讐心と大義のバランスまで表現しており、凄まじかった。
亡くしたことへの悲しみも作中流れていたが観終わった後、確かに前を向ける力強さ、熱い想いがひしひしと伝わる強烈なパワーを持った作品だった。
全員がチャドウィックの想いをしっかりと受け継ぎ、未来へと繋いだこの作品を観てワカンダは永遠に無くならないと確信した。

カイト