「駆け足だが、オーバーロードならではの魅力があった」劇場版「オーバーロード」聖王国編 wakaさんの映画レビュー(感想・評価)
駆け足だが、オーバーロードならではの魅力があった
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原作読者。アニメはほぼ見ておらず、特典小説目当ての鑑賞でした。
原作のストーリーが長いため、常時駆け足で2時間15分かけてなんとか終わらせた、というような内容ではありました。
しっかり描こうとすると分作になってしまいますが、そこまでするほど重要な内容ではないため詰め込むのも仕方ないことなのだと思います。
大まかには聖王国視点、魔導国視点、アインズ視点の3つのストーリーラインが並行して進行し、以下のようになっています。
・聖王国視点の悲劇と英雄譚
・魔導国視点の邪悪な陰謀
・アインズ視点の茶番
この3つが同時進行することで、視聴者側の感情が混乱するのですが、そこが面白かったです。
聖王国視点での英雄的な行動に感動しつつ、魔導国視点でのモラル0の陰謀に呆れつつ、アインズの演じる茶番のバカバカしさに笑うという感情が同時進行するのがまさにこの作品ならではの魅力だと思いました。
残念だった部分を上げると、原作では魔導国の統治体制の説明や描写があり、そこがとても面白かったのですが、この映画ではとんでもないレベルの駆け足でした。
馬に乗って進む一行に対し、後ろ歩き?でナーガが説明している光景はギャグにしか見えませんでした。
まあ、尺の都合上は仕方ないのだろうと理解はできます。
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