「控えめに言っても傑作」劇場版「オーバーロード」聖王国編 粒入り炭酸飲料さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0控えめに言っても傑作

2024年9月14日
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鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

知的

本作の原作は軽めに触ってる程度です。
アニメは全4シーズン10周以上している者の感想です。
ネタバレを含まないようにレビューさせていただきます。

- 観ている人は魔導国の自作自演だと分かっているのに、なぜか感動してしまう。

- 原作ほど聖王国に無関心ではなく、アインズがネイアに対して関心を持って接しているおかげで、物語がより面白くスムーズに進む。

- アインズがシーズン4から始めた“趣味”がネタにされており、ギャグ要素も◎。

- 地上波ではないため、条例に縛られず、グロい表現があり、“礼節に欠ける嘘つきパワハラクソ女”の惨めさがよく伝わってくる。

- 結末も非常に納得できる。“まぁ、そうですよね笑”と感じるし、原作ではあれだけアインズに心酔していたネイアが魔導国のスカウトを断るシーンがよく理解できなかったが、本作ではそのスカウトシーンがないため、物語の締めも非常にしっかりしている。

- 原作を読んでいることが前提なのか、冒頭30分以内にやってくる聖騎士団のアインズへの謁見シーンで、ネイアの一部発言がカットされており、“え? ネイアはアインズに対して何を言ったの??”と不安になる。しかし、気にしないほうが良い。そのまま話は進んでいくので、次第に忘れてしまう。気にすると損。

控えめに言っても傑作であり
意見することで有名な原作者・丸山くがね氏が大絶賛していた理由がわかる。

仮に原作を知らずに観たら、「なんて素晴らしい指導者なんだ、アインズ様は!」と洗脳されそうになる。実際はいつもの魔導国の自作自演なのに、その感覚にすっかり騙されてしまう。

またIMAXによる視聴を推奨します。
激しいアインズの戦闘シーンがある為、激しい魔法の発動などの臨場感を空気の震えで体感できる。

本作はアニメ版オーバーロードの真骨頂であると思う。

粒入り炭酸飲料