劇場公開日 2021年7月30日

「B級映画快哉!」サイコ・ゴアマン shantiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0B級映画快哉!

2021年8月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

気負い込まない作りの抜け具合が心地良く、素直に楽しめる佳作。'80〜'90年代のSFものへのオマージュというよりも、その流れを汲んだ踏襲作品。クリーチャー(宇宙人)たちのデザインもハリウッドのように作り込まず「ま、こんなのでどうかな?」「イイネ!オッケー!」と言った軽い感じでスケッチがそのまま生かされた軽いノリがとても秀逸であり、共感を覚える。主人公のミミは子供なのに、イカれたパワフルなオバサンのノリで物事に動じない何ともヘンテコなタフなキャラクター設定が強引過ぎて面白い。惑星ごと潰してやまない悪の権化のサイコ・ゴアマンが中の下の家庭に翻弄され、愛を理解する設定もチープで良い。結果的に地球はこのミミを主役に中の下の家庭によって救われたといったもの凄いスケールダウンも好ましい。要はこんなB級作品が私は好きなのである。
蛇足だが、ミミの狂気が炸裂した結果である脳みそくんは一番可愛いキャラクターだが、その成り立ちが可哀想で少し心が痛む…

shanti