「じんわり染み渡ってくる」テーラー 人生の仕立て屋 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
じんわり染み渡ってくる
特別な出来事が起きる訳でもなく、ハラハラドキドキするようなやり取りがあるのでも無い。
正直、ヒットする要素は無いし、国内配給元の松竹が何故版権を買い取ったのかも分からないくらい地味な作品。
ただ、刺さるモノは無いのだが、全体に流れる空気感が鑑賞後、時間が経つごとにジワジワと心地良さをもたらして来る不思議な作品。
人が幸せの象徴として感じるウェディングドレスが題材というのが良かったのかも。
また、アテネに限らず、こんなやり取りが今日も世界のどこかの街角でなされているのだろう、という日常感も良い。
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