劇場公開日 2021年9月3日

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「ギリシャの青と真っ赤なSUZUKI バイク」テーラー 人生の仕立て屋 色彩先生さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ギリシャの青と真っ赤なSUZUKI バイク

2021年9月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

高級スーツの仕立て屋を父と営むニコス。いつも父に敬意を持って、真面目に仕事に取り組んでいたがギリシャ不況の中、銀行からの差し押さえ通知がくる。そんな中、父は病いに倒れより生活は苦しくなる。ニコスは、移動販売を思いつくが、その姿は移動露天商であり、時に人参や魚売り場の隣りで商売がはじまる。得意のスーツの依頼はなく気落ちする中、ウェディングドレス、カラフルな女性服の依頼が入り、オーダー依頼に颯爽と赤のバイク(日本製SUZUKI )にリアカーつけて新しい一歩をふみ出す。
ニコスの隣りに住む優しいオルガと娘ヴィクトリアが素晴らしいアシストをするんですが、人妻なのが残念…でこの辺りから雲行き怪しくなっちゃうし、もっともっとオーダーの素晴らしさ出して欲しかったなぁ。そこが残念!
ただ、テーラーのニコスの佇まいと採寸する手さばきは見ていて職人技って本当に貴重で素晴らしいと感じた。私自身もオーダースーツを作るがいつも採寸、生地選び、ボタン選び、裏地選びと、ひと時優雅な気分になり身体を包み込むピッタリフィットする仕上がりに満足する。また、スーツを作りたくなった映画でした。

色彩先生