「☆☆☆★★★ 原作読了済み。少しだけの感想で。 脚本家自らの原作を...」20歳のソウル 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★★ 原作読了済み。少しだけの感想で。 脚本家自らの原作を...
☆☆☆★★★
原作読了済み。少しだけの感想で。
脚本家自らの原作を映像化。
以前に、やはり脚本家の筒井ともみ氏が。自らの原作本を、自身で脚本を書いて映像化した『食べる女』があった。
原作自体はそれ程には面白い内容ではなかったのだけれど。観ていて、「なるほど!映像化するにあたり、こう変えて作り変えるのか」…と、参考になる作品だったと思っています。
今回の『20歳のソウル』も、脚本家自らの脚色で。やはり観ていて、「嗚呼!なるほど、この変え方ならば無理がないな」…と、何回も頷ける部分が多かった。
原作は基本的に、関係者にインタビューしたのを、その人の目線から亡くなった彼を語る形式だった。
全体の半分くらいはお母さんとの対話から原作者が纏めた文章で。その多くを母親がメモを残しており、日付けを始めとする細かな詳細がはっきりとしていたのも大きかったと思える。
それだけに。原作自体は、時系列がバラバラだったのだけれど。映像化では逆に時系列順と分かりやすく。何よりも、本人目線へと変更された事で、〝 今を生きろ 〟とゆう、恩師の言葉を胸に刻み。精一杯に《生き抜いた証》を体現した若者の姿を、次の世代へ伝えるメッセージ性の溢れた作品として上手く纏められていた。
2022年6月2日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン6
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