劇場公開日 2021年6月25日

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「アラブ世界を知る上でとても面白かった。声優も素晴らしかった」ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語 mittさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アラブ世界を知る上でとても面白かった。声優も素晴らしかった

2021年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

初日の午後3時、新宿バルト9で観賞。

アラビア半島の神話世界のお話で、イスラム教の聖地メッカを護るもの達と、それを巨大な象のいる軍隊で攻め滅ぼそうとするもの達との戦いを描いた作品。

宗教的なバックボーンがなければアクション映画に、教育的な宗教要素を加えた作品に見えるかもしれませんが、私はとても深い意味を感じました。特にイスラム教における旧約聖書の大切さというのは知らなかったし、彼らの信仰のよりどころにアラビア半島を超え、出エジプト記の時代まで遡る歴史的背景があったことに驚かせられました。

ノアの方舟の話や、イランの物語、紅海が割れるシーンなどはとても美しく描かれており、重要な神の奇跡の御業のシーンがまとめれ見れたのは大変ありがたかったですね。

イスラムの世界の教育要素としても制作しているということですが、それもよく理解できました。

声優さんも古谷徹さんを始め三石琴乃、神谷浩史さんなどスーパー豪華な役者さんで占められていて、この世界観をよく表現していたと思います。

圧巻は最後の戦いのシーンですね。ここは、私はとてもよかった。みていただくしかないのですが、とても感動的なラストシーンになっています。 神とは?信じるとは?民族とは?ということをとても深く考えさせられました。

私の評価は8.5ですが、ここにはかけなかったので、8としました。

日本人にもアラブ世界の価値観を知ってもらう意味で観てもらいたいですね。

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mitt