THEATERSのレビュー・感想・評価
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ミニシアター応援なのか?
4作品のオムニバス形式だが、ミニシアター応援と言いつつ、どこが応援してるの?
4作品好きな題材で好き勝手に撮影しただけだからミニシアター応援というよりミニシアターを題材にした作品。コンセプトが違うのにかなりの違和感を感じる。
一本目、ドロドロの人間関係と田舎特有の差別やしがらみをテーマにしている。この作品が1番ミニシアターなんてどうでもいいって感じがすた。
二本目、コメディで面白く見れるが上映している映画と現実のリンクなどもう少しひねれば面白く出来た作品。
三本目、これが一番ミニシアターを応援していると思いきやただの男女の話。主人公がそこまで思うなら今までなぜほっといて忘れていたのか全く不明。雰囲気勝負の作品。
四作目、全く意味がわからない。バラ、アベ・マリア、クッキーなんの伏線もなくこれを最後に見せられてもつらい。
ミニシアターの記録としての側面も
クラウドファンディングでCOVID-19流行下の映画館で撮られた4本の短編。基本は低予算でエロもまじっていて予算なりの映画という印象。
面白いのは埼玉の深谷シネマが畑の中にあったり(裏口まで映る)、広島の横川シネマが商店街の中にあったり、御成座が街道沿いにあったり、その映画館の置かれた環境が映されるところだ。
横川シネマは支配人の死去のあと、映画監督が後を継ぐという、今日のミニシアター状況が反映されている(半分実話)と言われる。
クラウドファンディングは継続され、全国のミニシアターを撮る計画があるという。
COVID-19下の撮影で、閑散とした客席が映されていたが、「閑散としたミニシアター」のイメージや懐古的イメージにとらわれず、現在の姿、役割を映して欲しいとも思う。また劇映画がなくても良いだろう。
なお、舞台となった各映画館で上映されるとのことで、4Dを超える体験もできるという噂だ。
なお、御成座で飼われていたうさぎさん「てっぴー」の生前の姿をとらえた貴重なフィルムでもあり、その愛らしい姿を愛でて欲しい。
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