鬼平犯科帳 血闘のレビュー・感想・評価
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刺青と宿命は、背負うもの
たまには時代劇も良いものです。って思ってたけど、ずっと時代劇でも大丈夫なくらい。配役、台詞回し、シーンの流れ、ビシッと通った話の筋。実は見たのは初めてだけど、流石は伝統の時代劇シリーズ「鬼平犯科帳」、二転三転する展開はどんな推理物にも負けていません。アクションとしても素晴らしい。テレビ時代劇に見られる華麗に撫で切る太刀筋とは違い、血のニオイまで漂うような斬り合うシーンは劇場版ならではでしょうか。
話の筋も面白い。最初は判りにくかった過去の伏線も徐々に明らかになってくる。怨みの連鎖も成る程と思う。相手が罪人だとしても、切り捨てるのは善か悪か。なかなか辿り着けない悪党の行方。最後の罠が見抜けなかったのは、やはりこの時代、本人認証のセキュリティーなんて無理ですからねw
はっきり説明しない部分も良いですね。血文字のダイイングメッセージが逆さなのは、被害者ではなく、あからさまに犯人である自分自身が書いたと鬼平に判らせるための挑戦状。そして、タイトルにかいた刺青。どう考えても過去の因縁で怨みを抱いたからこそ、彫った、というより右肩に背負った般若の面。こういうところは渋いですね。
渋いと言えば配役。芋屋の正体があの盗賊だって一瞬で判ってしまったのは火野正平さんの隠しようのない貫禄でしょうか。それに対して、おりんさんがあの手引きした女だと気づけなかったのは、志田未来さんの演技の賜物か、それとも私が鈍いだけなのかw
最後にスタッフロール。途中で先行きのシーンを挟むのもシリーズの続きを示す素晴らしいアプローチ。その際、俯瞰で写した江戸の町がなんとなく薄暗いのも、鬼平はまだまだ戦わねばならぬ暗雲の暗示でしょうか。
そして何より、世界で勝負する気満々の英語の併記。是非ともゴジラに負けじと国際的な活躍を期待したい。
そんな見事な仕上がりの時代劇。流石は老舗のシリーズ「鬼平犯科帳」でした。機会があれば、過去作品も見てみたいです。
新しい鬼平に期待
昨今TVから『時代劇』というものが消え…CSなど専門チャンネルに於いても過去作品を視聴できる程度で新作が放送されるのは叶わないもの・・・ぐらいに思っていた。
『鬼平犯科帳』『藤枝梅安』『剣客商売』といえば池波正太郎の時代小説であり
劇画はゴルゴ13のさいとうたかを先生が
TV時代劇ではフジテレビ系でのシリーズものとして人気を博した硬派な時代劇作品だ。
それが、まさか令和になって『鬼平犯科帳』の新作が観れるとは!!
制作してくださったことに、まず感謝したい。
こちらのサイトのレビューや他SNSでも、
幸四郎の優しい顔が鬼平に合わないとか、若すぎるとか否定的な意見を多く見受ける。
『鬼平』に関しては、そりゃあもう吉右衛門の先代鬼平が完成されてるし、印象が強すぎるのがあるのは当然わかります。
が、そんなこと
松本幸四郎ご本人が一番わかってることでしょう
「『鬼平犯科帳』を継ぐことは天命と思っている。」と述べていましたが
『鬼平』は舞台に於いても初代の松本白鴎が…
そして吉右衛門の『鬼平』で人気作品として不動の地位を…
一族が築き上げたと言ってもいいぐらいの演目です。
幸四郎が、もう少し齢を重ねてから鬼平に挑んだとしたら「やっぱ違うわ」で片付けられ一発作品で終わると思うし
吉右衛門の鬼平という頂が高いからこそ、今からの挑戦だと思うんです。
また鬼平は真面目一徹の堅物役人ではなく、若い頃はヤンチャしてたからこそ大人になって、色々と悟る部分、他者の心情を汲み取ってあげられる部分があったりすると思うので
幸四郎の優しい面立ちのままの普段の平蔵と、火付盗賊改方の長谷川平蔵•鬼平として職務を全うする時のキリッとした表情のギャップがより感じられるし、そのギャップなどが長谷川平蔵という人間の器の大きさであったり、心の余裕を表現できてる様に見えたし
幸四郎版の鬼平ならではの魅力を感じました。
タイトルの『血闘』これは決闘と血統の、ダブルミーニングで、本所の銕と呼ばれた若かりし頃から平蔵に至るまでの流れ、そして因縁•因果で今の平蔵への繋がりをスムーズに描いてあり、『鬼平』初視聴の方に向けてもわかりやすい作りといえる。
ほか、まぁコミカルな部分もありTV時代劇の劇場ってだけで安心して見れる作品です
キャストは、もう適役ばかり!
火付盗賊改方、筆頭与力・佐嶋忠介の本宮泰風、同心・沢田小平次の久保田悠来
剣の腕も立つキリっと少し強面なタイプと
ムードメーカー木村忠吾の浅利陽介、次回作に繋がるクセのある小野十蔵の柄本時生
酒井祐助にバランスタイプの山田純大
これはいいチームだな、と。
彦十の火野正平が良過ぎで、
今作の物語の中核でもある、おまさの中村ゆりも和装の似合う美人だし、キリッとした表情演技も申し分なく、平蔵の脇を固める俳優陣が適材適所すぎました
網切甚五郎の北村有起哉
その父である土壇場の勘兵衛に矢柴俊博
名バイプレイヤー二人の悪党っぷりが、これまた絶妙だ
ただ甚五郎は剣の腕は全くの悪党なので
最後の対決シーンに於いては先に放送された『本所・桜屋敷』の松平健 扮する松岡十兵衛との一騎打ちのシーンには及ばないのは仕方ない…
『鬼平』は盗賊相手で夜のシーンがやはりメインになるので
他の時代劇と比べ、暗めの画が多くなりますし、
夜の静けさというのが、映画館内の暗さと上映中は静かに…というのと相まって案外スクリーン映えする作品ですが
殺陣の見せ方とかカメラアングルがチャンバラ映画のそれでなく、
あくまでTV時代劇の殺陣ですし狭所での殺陣はどうしてもゴチャつくし
幸四郎版の殺陣の迫力は、まだまだこれからという感じでした。
でも今年はTV連続シリーズで「でくの十蔵」「血頭の丹兵衛」と続きますし
その後も定期的に是非制作してくれると信じ
五年後、十年後・・・どんな
『鬼平犯科帳』になっていくのか?
楽しみにしたいと思います。
高齢化
すごく時代の流れを感じる。
とても丁寧な展開で、見やすいのだと思われる。時代劇チャンネルに登録している人がターゲットらしく…そういう意味では的を得た作りなのだろう。
手掛けているスタッフも京都の面々が多いようにも思うし、歌舞伎由来の口調も味わい深い。
ただ…殺陣に迫力がない。
緊迫感を表現する何かが足りない。
若さ、なのかと思う。
挑戦的なアングルや実験的なアングルがある訳でもなく、驚きが少ないとでも言うのだろうか…要するに食い足りないのだ。最後の料亭のシーンなんかは、絶好の長回しが出来るシチュエーションなわけだ。1対多数、追い詰められていく平蔵…でもやらない。出来ないのかやらないのかは知らんけど、ない。
引き絵があるにはあるが、スッカスカだ。
もう…冒頭の昔と今の平蔵が入れ替わるカットとかみて、ズッコケそうになった。
カメラ前を交差する緊張感のカケラもない段取り重視の背中はどうだ?あんなカットで誰が喜ぶと思っているのか?子供騙しでないのなら、長らく時代劇から離れているいた高齢者くらいしか喜ばないんじゃなかろうか?このカットに感じた「アクションの偏差値は低いんじゃなかろうか?」って疑念は殺陣が始まるごとに確信に変わっていった。
担うものが違うのかとも思う。
時代劇ファンが安心して見れる時代劇。そんなコンセプトなのかもしれない。この作品をもってして新規を開拓するような意図はないのかもしれない。
だから、ゆっくり見れる。
特に、お政とか九平のエピソードや背景なんかは秀逸で、お白洲で裁きを言い渡される九平には、つい絆されてしまう。
長谷川平蔵の人柄なんかもとても親しみやすい。
こういう作品を心待ちににして客層は必ずいる。ただ、今の若い人への訴求力には乏しいのかと思う。
ドラマも人物もとてもよく理解できた。
時代劇チャンネルでの放映を楽しみに待つには申し分ない出来だと思う。
アナログ色が強かった京都にもCGによる表現が加わったようにも思う。屋根から飛び降りてくる柄本明のカットには感心してしまった。芋酒屋で展開される芝居も見応えあるし、惹き込まれる。志田さんが端っぱなキャラを好演してて◎
お政を演じる中村さんも好感触だ。
ホント、殺陣だけが残念だった。
アレが現状なんだろうか…。
昔、見てた時代劇にはもっと迫力ある殺陣があったように感じる。記憶を美化してるだけだろうか?
それとも本作にはソレが必要ではなかったのだろうか?何を見せてくれるのか楽しみだった本作。
退屈ではなかったけれど、チャンバラに熱くなることはなかった。
凹む。
時代劇自体が撮れなくなる事はないのだろうけど、チャンバラはもう撮れないんだな。
…悔しい。
ついつい吉右衛門さんと比較しそう
いい意味で期待を裏切られました。予想外に松本幸四郎さんが好演されていて、これはこれで新しい鬼平犯科帳になるかも、と思いました。
吉右衛門さんの存在が大きかっただけに、不安でしたが観た後はすっきりとした感じが残りました。
配役も適役が多く、高橋悦史さんが演じていた佐島忠介役に本宮泰風さん。兎十役に浅利陽介さん。
何より おまさ役に中村ゆりさん(この作品を見るまで存じ上げなかったのですが)が梶芽衣子さんとは違った魅力を出していたのが嬉しかったです。
柄本明さんの老盗賊も流石、味があり 納得の好演だったと思いました。
悪役にテレビドラマ駐在刑事の管理官役の北村有起哉さんも驚きをもって拝見しました。
火付盗賊改方ならではの拷問シーンが時間にして短めではありますが、リアリティがあって良かったと思います。
脚本と言うか設定が…
先ず時代劇にしては綺麗過ぎます。
設定が雑過ぎるのが気になりました。例えば、盗賊の甚五郎が引き込み女のおりんに惚れてると言う割りにおりんが平蔵の事を少し気にしている位であんなにたやすく殺めてしまうだろうか⁉︎もっと嫉妬深いプロットが必要だったのでは⁉︎
それからおまさが捕まり折檻されたとして無事であったのはおかしく無いか⁇あんなに簡単におりんを殺しておいて…そこも設定が甘過ぎやしないか⁇
あと1度成らずとも2度も盗賊の頭領を取り逃がすとか。平蔵の部下は全員無能なのか⁇
あとあの取って付けたようなCGの血飛沫とか…
まるでテレビの2時間モノを観ているようであった。
「たそがれ清兵衛」や「七人の侍」の様な本格時代劇が観たいです!!
タイトルなし(ネタバレ)
火付盗賊改の頭となった長谷川平蔵(松本幸四郎)のもとに、一人の女性(中村ゆり)が現れる。
おまさといい、平蔵が銕三郎と名乗っていた若い頃の顔なじみ。
盗人居酒屋の娘で、いまは盗人稼業から足を洗った。
ついては、平蔵の密偵になりたい、との申し出。
時あたかも、江戸市中で手荒な盗賊集団が活躍しているさ中であったが・・・
というところからはじまる物語で、盗賊の首魁・網切の甚五郎(北村有起哉)と平蔵の間には、むかしの因縁があり・・・と展開する。
物語は、ハードボイルド小説のようで、かなり痛々しい雰囲気が漂っており、平蔵演じる松本幸四郎の強面と相まって、なかなかに面白い。
というか、かなり面白い。
平蔵の部下・木村忠吾(浅利陽介)や元盗人・相模の彦十(火野正平)、それに老盗賊・鷺原の九平(柄本明)と多彩な登場人物を魅力的に描いている。
惜しむらくは、網切の甚五郎との因縁話に尺を割きすぎて、後半、やや展開が鈍重になったのと、甚五郎に刀の腕がなく、ひたすら逃げ回っているあたり。
ま、後者は卑怯者の強調であるだろうが。
見せ場を繋いだオープニングのタイトルがテレビドラマじみてるなぁと思っていたら、テレビシリーズの第2話にあたるらしい。
テレビの第1話『本所・桜屋敷』は、本作の劇場公開にあわせて地上波で放送され、見逃し配信で鑑賞しましたが、本作だけ観ても面白さは堪能できるはずです。
よかった
鬼平が実は若いころ盗賊だった過去が語られる。その時の因果で今回のドラマとなるのだけど、回想が多様し過ぎで構成がつっかえつっかえで没入感がない。上映時間は短いのに長く感じる。また、過去の人物を若い役者が演じているのだけど、顔があんまり似てなくて結びつかない。女優がお目めぱっちりの美女ばかりで、みんな似ている。現代的な顔立ちで、黒木華みたいな古風な顔がないと落ち着かない。
遠景も江戸時代を表現していてスケール感のある表現だ。今時舗装されてない広い道を探すのも大変だろう。もしかしたらアスファルトの上に土を敷いているのかもしれない。もしくは映像で処理しているのだろうか。
冒頭の殺陣で刀と刀が当たると派手に光が出て、こんな表現なのかと心配になったがそこだけだ。血しぶきが上がるけど返り血はあまりない。
敵の甚五郎が本当に卑怯な男でこそこそ逃げ回るのがいい。あれでよく手下が集まるものだ。金払いはいいのだろうか。料亭を皆殺しにしたが、その後掃除したり料理の用意をしたりしたのかと思うとなかなか丁寧だ。
次回作があったら見るし、できればお正月は『仕掛人』、お盆は『鬼平』のようなシリーズにして欲しい。
豪華な時代劇
所作が綺麗
太刀や立ち振る舞い、セリフも違和感なし
所々に見られるVFXもセット感あるより良かったです
明かりや提灯も良い色あいでした
オープニングに見られる俯瞰の提灯並べた登場シーンは気に入ってます
食べ物は相変わらず全部美味しそう
梅安に比べたら悪どさ無いですが、北村さんの悪役良かったです
火野さんは相変わらず演技感なく素でした
次回はTV放送
6/8 でくの十蔵
7/6 血頭の丹兵衛など
タイトルの意味が深い
原作にほぼ忠実なストーリーで安心?して観られる鬼平の新作。
『必殺シリーズ』みたいな『ファン置いてけ堀の脱線』がちょっと心配だったがそれはなかった。
暴れん坊や黄門様のような勧善懲悪ではなく、ちょっと考えさせるようなストーリーが鬼平の魅力。
今回は悪の親玉が父親(悪人)を鬼平に殺されて逆恨みするというお話。
親玉は押し込み強盗で、殺しはやらないはずだったのが、鬼平に父親を殺されてからは人殺しもするようになる。
難しいところだね。
きっと親玉父は押し込み強盗はしても殺しはしなかったんだと思うが、鬼平に殺されてしまった。
まぁ、『ホストに貢ぐために男を騙したのは親に虐待されたことが原因』とか言っちゃう『なんとか女子』レベルの逆恨みではあるが、悪人でも子供にとってはたったひとりの父親だからね。
殺す必要はなかったと現親玉が鬼平を恨む気持ちは、ちょっとわかる。
もちろん鬼平は正当防衛で罪はないのだが、親玉父を鬼平が殺さず、奉行所に引き渡していれば、死罪は免れていたかもしれないからね。そうすれば、現親玉に殺された多くの被害者は出なかったかもしれない。
タイトルが『決闘』ではなく『血闘(血統)』ってのはそういうことなんだろうな。
『俺は人殺しだ』という鬼平のひと言は深い。
映画はいい出来だった。
敢えて、気になったところを挙げるなら、幸四郎が役に合っていないところかな。
ひと言で言えば『アクが弱い』
鬼平は悪人を取り締まりためなら、犬(スパイ。もちろんバレれば殺される)を使うし、悪人に対しては殺しも辞さない、言わばダークヒーロー的な側面があるが、幸四郎だとどうしても良い人に見えてしまい、それを感じない。
幸四郎の演技はもちろん上手いし、不満を感じたわけではないのだが、イメージ的には『(同じ歌舞伎役者なら)團十郎の方が合ってたかも…』と思ってしまった。
最高の悪役なのに・・・。
まず、松本幸四郎
芝居を思いっきり先代・鬼平に寄せてて
まるで「人気アニメの声優交代」のようで微笑ましく鑑賞。
初期はこれ必然です。
で、若い頃の名前が「鉄」(字が違ってたらごめん)
で、火野正平が何度も「鉄っあん」「鉄っあん」と呼称
おまけに鬼平と一緒に走って敵を追うのですが「もう走れないや。」
とリタイア
ここらへんもわかる人には大サービスでした(そうなの?)
さて、鬼平を憎む悪の強盗団のリーダー北村有起哉
凄みたっぷりで毎回一味を捕獲しても逃げおおせて「鬼平殺害」をねらう「負の鬼平」(台詞で言及されてます)な魅惑のキャラなのですが
問題は逃げおおせ方で
大捕物の最中にこそこそ逃げるという
「ヘタレ」というか
「トホホ」というか
「小物感」たっぷりで
情けない気持ちにさせてくれます(3回あります)
たとえばさ
逃げる描写いれないでミステリアスにいなくなってる
とか
「お頭、ここは逃げてくだせえ」
「しかし、お前ら」
「なーに、俺たちゃお頭に命を捧げた身
お頭は鬼平殺害の使命を抱えた身
ここは黙って逃げてくだせえ」
「すまん」
てな描写があるべきだったとおもいますよ(泣)
まあ、あくまで僕の想いですが
新時代の王道をゆく
"鬼平犯科帳 SEASON1" 第2弾。
通常スクリーンで鑑賞。
原作(血闘,兇賊)は読了済み。
これまで何度も映像化されて来た池波正太郎の名作「鬼平犯科帳」を、時代劇専門チャンネルがリブートさせたシリーズの劇場版。同じ趣旨の「仕掛人・藤枝梅安」もそうだったが、古き良き時代劇を受け継ぎつつ、新しいものを届けようと云う熱意に満ちた作品であった。ダークなトーンだった「仕掛人・藤枝梅安」二部作に比べ、本作は娯楽の王道を行く時代劇エンターテインメントになっており、時代劇と云うジャンルの入門編として最適だと感じた。是非、若い世代に観て欲しいと思う。
おまさを守ろうと命をかける長谷川平蔵の覚悟、平蔵を慕うおまさの想いに胸を打たれた。おまさの窮地を救うために感情を剥き出しにして剣を振るう平蔵がカッコいい。
平蔵の過去が深く絡んだ事件だが、過去と現在を親子で演じるから説得力が増している。悪と紙一重の若き日に悪を知り己を知ったからこそ、平蔵は強いのだろうなと感じた。
殺陣がとにかく多くて最高だった。立て続けにアクションシーンがぶちこまれ興奮しっぱなしで、引き込まれた。
原作を知っているだけに、チャンバラが豊富だろうなとは分かっていたが、期待を軽々超えるシーンの乱れ打ち!
特にクライマックスはスクリーンで観てこその迫力。絶体絶命の中、兇賊への怒りに燃える平蔵の気迫に息を呑んだ。
劇場版ならではの激しいアクションもさることながら、時代劇だからこそ描ける、強く胸を打つ人間ドラマの芳醇さも素晴らしい限り。パンフレットを読むに、シーズン2は2本製作することが決まっているとのこと。(たった2本かと云う寂しさはありつつ…)その内の1本はまた劇場版として公開して欲しいところだ(「流星」か「雲竜剣」を希望!)。
[余談]
北村有起哉さんの兇悪演技が心の底から怖くて、本気で恐怖に顔が歪んだ。鬼平への積もり積もった怨みが腹の底から湧き出していて、えげつないくらいに冷酷非道。故・大杉漣さんの網切の甚五郎もめちゃくちゃ怖かったが、越えて来たように思う。史上最兇の網切の甚五郎、爆誕である。
[以降の鑑賞記録]
2025/01/14:Lemino
※修正(2025/01/14)
最後のセリフ
おまさの一途な思いと、平蔵の思いやりに
感動しつつ観ていた。
どんなに相手を思っていても、
叶わないこともある
それも、分かった上での今回の結末だけど
「今日から、おまえは狗だ」は、無いわ
誰より、おまさ自身が望んだ立場で
あったとしても
「狗」の立場では、あるけれど
もうちょっと、なんか言い方、無いかなぁ〜〜
と、ずっと引っかかって
最後の最後で、他の感想が飛んでしまった
あと、松本幸四郎は、悪くはないけど
良くもない。
世襲について、わたしは、あまり拒否感が
無い方だけど
あれだけ、立ち回りのシーンが多いなら
きれいな立ち回りができる人に、やってほしかった。
長谷川平蔵である😤
二代目 中村吉右衛門演じる
長谷川平蔵がもう大好きで大好きで
ドラマのエンディング曲(インスピレーション)も
大好きな曲🎸•*¨*•.¸¸♬︎
松本幸四郎(十代目)は優男なイメージなので
(個人的な感想ですよw)
吉右衛門演じる鬼平、長谷川様を
越えられるのか?!と
危惧していたけど、いらん心配でした🙇🏻♀️
時々、吉右衛門さんが降臨?!と思うほどで
いやぁ、どのキャストも当時のドラマの
演者を思い出させイメージピッタリだなぁと
ちょっとニマニマしてた(笑)
物語はもちろん面白かったのでご満悦🤩
てめぇらを許す訳にはいかねぇ、悪を知って外道を憎む!鬼平犯科帳(。-`ω-)
池波正太郎生誕100年記念!アニバーサリー、
前回の劇場作 仕掛人・藤枝梅安1・2は劇場で鑑賞済み。
監督:河毛俊作さん、脚本:大森寿美男さんで とても良かった。
今作「鬼平犯科帳 血闘」を早速見ましたよ。
監督:山下智彦さん、脚本:大森寿美男さん
メンバ-も従来から入れ替わり:
長谷川平蔵:松本幸四郎さん(カッコイイ)
久栄(妻):仙道敦子さん(さすがの奥方様感)
密偵・おまさ:中村ゆりさん(イイ感じに姿が仕上がってる)
密偵・相模彦十:火野正平さん(メッチャ決まってる)
筆頭与力・佐嶋忠介:本宮泰風さん(顔が渋い)
木村忠吾:浅利陽介さん(顔が優しい)
小野十蔵:柄本時生さん
京極備前守高久:中井貴一さん
鷺原の九平:柄本明さん
網切の甚五郎:北村有起哉さん
おりん:志田未来さん
おろく:松本穂香さん
中々な豪華な役者陣の顔ぶれです。
TVはじめ 鬼平犯科帳シリ-ズをずっと見てきた方々、
コアなファンは好きだと思います。
ただ、映画としてどうかと言われると ちょっと違うかな。
TVドラマならokなんだけど、この前の藤枝梅安の様なネタパワ-がちょっと
魅せれていない様な気はします。
※あまりに鬼平がTVで流れ展開が有名だからかも知れませんが。
もっともっと上下と横に動きがある殺陣が観たかったかな。
平蔵に花を持たせすぎに感じたわ。脇が前へ出て斬りに入らんと。それと
火(明かり)の使い方が弱い。よって画面暗い感じ。
折角の映画なんだし 一棟全焼させてるくらいの場面が欲しいかな。
北村有起哉さんの悪役としての仇討ちが、結構いい感じに嫌な奴感が出てたと思います。志田さんに松本さんも中々イイ感じでした。
そして、おまさ役の中村ゆりさんですかね。横顔、耳から顎にかけてとってもキマッてる顔がイイですね。それと松本さんですね。
大分昔にお会いした時、その頃は染五郎さんでしたが とっても気さくな方でしたわ。そう言う所が皆さんに好かれる様に思います。
今作の宣伝トレ-ラの方で 肝心な場面が既に出てたんで
ちょっと出し過ぎな感じがしました。
特に”悪を知って外道を憎む”の啖呵キメ台詞と 斬り込み場面。
なんかデジャヴかと思えるくらい既視感出ちゃってて
そこがとっても残念でした。
内容の宣伝し過ぎは 良くないですね、そう思います。
鬼平時代劇ファンの方は
是非劇場へ どうぞ。
殺陣が素晴らしい
松本幸四郎の演じた殺陣は4つ。いずれも性質・状況・人数の違う内容であり、邦画ながら珍しくアクションで魅せてくれた。
1.居酒屋を出た後の浪人の襲撃
昼間路上での1対数人。相手が殺気を漲らせていたからか不意打ちにはならず。不利な状況ながら追い返し剣の腕を見せる。
2.呉服問屋での逮捕劇
火付盗賊改としての正式な出動。夜間に盗賊を待ち伏せして複数人対複数人の乱闘、捕縛。
規模としては作中最大だが、鬼平側の準備が万端だったため怪しいところはなく制圧完了。一方で、敵役の首魁を取り逃す失態を演じ、主人公は完璧ではないことを演出。
3.崩れかけた屋敷へ突入
ヒロインを救うため鬼平は一人で現場へ急行、昼間に1対数人で剣戟を交わす。
難しい状況ながら、巧緻なアクションで一人ひとりを負傷させ最終的に全員を戦闘不能に追い込む。おそらく単純な殺陣としては一番力の入ったシーン。1で戦った因縁の浪人を斃し、ヒロインも救う。
ここまで鬼平は無傷。圧倒的だ。
4.料亭での伏兵
夜間に料亭へ招き寄せられ待ち伏せされる側に。しかも打刀を没収され相手は弓兵を用意し、1対多数の圧倒的不利の状況となった。
ここまで見せなかった剣術以外の技も駆使し、手傷を追いながらも逃走&闘争で敵役との一騎打ちに持ち込む。最後は一瞬の交錯で手討ちに。
面白い!派手なVFXやスローを使わずここまで面白いアクションを作れるとは、時代劇を食わず嫌いしなくてよかった。
松本幸四郎って松たか子のパパかと思って見たら、代が変わって違う人だった。お兄ちゃんらしい。
冒頭、何か血気盛んな若者が景気付けに酒をかっくらっている。なんか押し込み強盗でもやらかすのかなと思って見てると、どこかの家の戸を開けて入ったとたんに鬼平になって名乗りをあげる。
「火付け盗賊改め 長谷川平蔵」
おお、若き日の平蔵だったのか ( ̄□ ̄;)!! カッケー。
小さい声でホントに「カッケー」って声に出してしまったけど、僕が座ってる列には他に誰もいなかったし、後ろの列には離れたところに1人、前にはゼロ、劇場もかなりすいてたから誰にも聞こえなかったと思う。
そのあと「鬼平」の赤いタイトル文字 が出たところで、もう映画のクライマックス場面と同じぐらいのハイテンション。
画面が変わって江戸の瓦屋根を見渡す風景が出たときには、気持ちもスッカリ江戸っ子庶民。
劇場に入る直前に見たキャスト欄に、中村ゆりさんの名前を見つけたのも嬉しかった。ボクは、ニッセイのCM 「いつも笑顔のお母さん」(正確ではない)みたいなやつを見てからのファンだから、ファン歴4、5年のにわかファンである。
今回 鬼平に成敗されるのは、押し入った家の者を全部殺してしまうような極悪非道強盗団のボスで、冷血きわまりない。親父を殺された過去の因縁から、鬼平を殺すことに執念を燃やす。強盗の時人を殺すのも、みんな鬼平が悪い、鬼平のせいだという、へんな信念に凝り固まっていて、とにかく鬼平が憎くて憎くてしょうがない。なにせ、仲間の引きのオリンちゃんが、メシをおごってくれた鬼平のことを「割とイイやつだったヨ」みたいなこと言ってちょっと誉めただけで、「オマエは裏切りもんだ」ってんで殺しちゃうんだぜ。
鬼平に心引かれたオリンちゃんが、いつか自分を裏切る事になるかもしれないと思って早めに手を打ったとも解釈出なくもないが、まさかこんなに早くその場でサッサと殺しちゃうとは思わなかったから驚いた。
これだけでも許せないのに、さらってきたオマサ(中村ゆりさん)にすごくひどい仕打ちをする。オマサは鬼平にとって妹のような存在だ。もう引っ捕らえてお裁きにかけ死罪にするなんてんじゃ済まされない。鬼平がたたっ切るしかない。
あと、フィクションの中の事とはいえ、中村ゆり様にひどいことする輩は鬼平に成敗してもらわねばワシの気が済まぬ。
というわけで、まんまと騙されて敵のアジトにおびきだされた鬼平が大立回りで大活躍。タタミ返しで弓矢を防ぐも多勢に無勢で大ピンチ。思わず手に汗握る。しかし味方も駆けつけ、鬼平がラスボスを成敗して一件落着。
そのあと何よりも良かったのが、おまさが助かったことである。いろいろ悲しいこともあったが、おまさが死ぬという最悪の結末にならなかったのは嬉しかった。
見てる間じゅう、オマサは絶対死んじゃう展開になるなと思っていたから、助かってホントに嬉しがった。
続編があれば中村ゆりさんが出る可能性もあるということでもある♪ヽ(´▽`)/
一つ残念なのは、こんなに面白いのに見てる人が少ないことだ。今朝、仕事へ行く電車の中でレビュー数を見たらたった19しかなかった。 今 (5/12夕方) 見たら、それでもたった33しかない 。
僕にとっては (映画.comのレビュー数) = (ニッポンの鑑賞者数) だから、日本全国で僅か33人しか見てない事になる。ナンテコッタイ。 ┐(´∀`)┌
ちなみに僕が見るつもりがないおサルさんの星は116人。
「チェッ、オニヘイこんなに面白いのに、みんな見ないんだヨ」とかブツブツ言ってみる。
もっとみんなに見てほしいから、おこがましくて☆なんて付けられないというルールを破って☆5。 ☆ ~ ☆
小説がスゲー面白いってNさんがレビューしてたから図書館で第1巻借りた。20巻以上あるから夏か秋頃まで読めて楽しみだ。文庫だけど字が大きくて助かる。
(追記)
「面白い」、と僕が言ったところで見る人が増えるわけでもないし、こういった時、自分がインフルエンサーでないことが微妙に残念であると思ったりもする。
簪に込めた…。
御線香大嶋屋に入り盗みと人殺しを働いた盗人一味を捜し捕まえようとする長谷川平蔵の話。
その御線香大嶋屋に盗みに単独で入った男(九平)と独りの女(おりん)の手引きによって盗みに入った盗人一味、九平は隠れ…、手引きした女と盗人一味の顔見る…、平蔵の元で働きたいと訪ねきたのは若き頃に出会い居酒屋で働いてたオマサだった…。
平蔵の手下で仲のいい忠吾に金を手にいれたら行きたいイイ店はあるか?と聞き…、その聞いた芋酒屋に顔出すと会ってはいけない3人が鉢合わせ(平蔵、おりん、店主の九平)、平蔵だけは分かってないけど、この辺りからどうなる?!で引き込まれ。
おまさを助けに行っては囲まれ、京極に呼ばれた料理の席の罠の殺り合いは見応えあり、こんな人数に囲まれたら無理だろ何て思うけどサクッと仕留め、畳で矢を防いじゃうのもカッコよくて。
時代劇をまともに観たのは藤枝梅安2作と本作含めて3作目、時代劇バカに出来ないな~と、劇場行く前はちょっと体調悪くて、その体調悪さを理由に行くのやめようかなんて思ったんだけど観て良かった!続編はテレビ放送とかでなく是非劇場版で!
新たなる優しき鬼
鬼平犯科帳
池波正太郎による時代小説で
「剣客商売」「仕掛人藤枝梅安」などと
ともに池波作品の代表的な作品
ただ通称「鬼平」はほかの作品と
異なり主人公長谷川平蔵は実在人物
1967年からオール読物で連載開始し
1969年には早くもテレビドラマ化している
(8代目松本幸四郎版)
他にも丹波哲郎や萬屋錦之助が演じたが
広く知られているのは
平成版のフジテレビ中村吉右衛門版で
1989年から2016年まで長く演じられた
美食家でもある原作者の指示で
作中の料理まで実際に現場で
調理されるなどこだわりが
人気を博した
今作は十代目松本幸四郎を
長谷川平蔵に据えリブート
そもそも八代目をモチーフに
原作も描かれた点に回帰したという
どうだったか
まだまだ若々しいイメージの
あった十代目に中村吉右衛門の
ような味がどう出せるかと危惧
しておりましたが・・
風貌から声色までまるでそのまんま
いや新たな鬼平像をきっちり
出ておりました
若平蔵・鉄三郎を息子の
染五郎が演じ見事な立ち回りを
演じています
柄本明もきっちり親子共演(笑)
料理シーンもきっちり再現
世界観は先日公開された
トヨエツ梅安の世界観を踏襲
しております
ラストで出てきた平蔵は
九代目だったかな(笑)
舞台となる江戸時代中期は
飢饉や不景気で犯罪が多く
放火と強盗が最も重罪だった
火付盗賊改方は実在したセクションで
誰と構わず逮捕して尋問できる
特権を与えられていたため乱暴が過ぎ
世間からは嫌われていたそうだが
鬼平はおつとめ(盗み)を働いても
「殺さず・(女を)犯さず・貧者からは盗らず」
を守っている義賊には寛容で
密偵「狗(いぬ)」として使ったりする
池波作品特有の造語も含まれるため
あくまでフィクションだが
実際の長谷川平蔵(宣以)の
人情味のある部分は本当だったとか
(宣以は犯罪者を更生しつつ仕事の技術を
覚えさせその間の賃金も積み立てて
出所時に持たせる「人足寄場」を
設立した人物としても知られている)
今作もこうした部分がしっかり
これまでの映像化と遜色なく
描かれていたと思います
続編もやる雰囲気プンプンしますが
劇場には封切日で自分と一人しか
いなかったのは気になりますが(笑)
出来はいいんで期待したいですね
【”悪を知って外道に落ちるか、悪を知って外道を憎むか。それがオメエと俺の違いだ!”今作は鬼平の若き時の因縁に起因した出来事を、鬼平に惚れた3人の哀しく美しい女の生き様を絡めて描いた作品である。】
ー 鬼平犯科帳は30歳の時に、余りの面白さに文庫本全25巻を一気に読んだ記憶がある。
火付盗賊改、長谷川平蔵の悪と対峙する姿と、彼の人柄を慕う多くの登場人物の関係性が
実に面白かったからである。
映画化されると聞いて嬉しかったが、懸念したのはあれだけ多い登場人物をどう描くの
かなと思っていたのだが、杞憂であった。ー
◆感想
・今作の魅力は数々あれど、まずは、娘時代から鬼平(松本幸四郎:若き時は市川染五郎)を慕っていたおまさ(薄幸の女性を演じたらNo1の中村ゆり)と、編切の甚五郎(北村有起哉)の引き込み女のおりん(志田未來)と鬼平が若かった時に彼が惚れていたおろく(松本穂香)の姿が、今作に彩りと哀しみと遣る瀬無さを齎している所である。
ー どの女性も哀しき生い立ちながら、必死に生きて居る。そして鬼平を慕っているのである。-
・鬼平行きつけの軍鶏鍋屋、”五鉄”が出てくるのも嬉しい。
そこには鬼平の密偵の相模の彦十(火野正平)がキチンといて、情報収集基地として機能している。
・一人働きの九平(柄本明)が、”仕事中”に編切の甚五郎一味が急ぎ働き(劇中で、この言葉は出なかったので記載するが、大店から金だけ盗む九平の様な盗みではなく、大店の人達を皆殺しにする手荒い盗みを言う。)の様子を、蔵の天井から見ているシーン。甚五郎一味は殺した大店の主人の指で”おに平”と書いて立ち去るのである。
ー 九平は、編切の甚五郎の”仕事”のやり方を憎み、おまさと協力して、編切の甚五郎の新たなる急ぎ働きの情報を鬼平に伝えるが、火付盗賊が編切の甚五郎を取り逃がした事に立腹する一連の流れや、九平が普段は市井の民として”芋酒”や”芋鞣し”や”芋飯”を供する店を営んでいる時の、別人の様な表情を、柄本明が貫録の演技で魅せるのである。ー
・今作の魅力のもう一つは、京極備前守高久を演じた中井貴一(雲霧仁左衛門かと思った。)柄本明を筆頭とした時代劇のベテランと、上記3人の女性達、中堅、若手と演者の年齢幅が広い所である。私は演者の年齢層に幅があると、作品の幅、深みが増すと思っているからである。
更に言えば、平蔵の妻である久栄を演じた仙道敦子さんの登場は、嬉しかったな。
■今作のラスト、鬼平が編切の甚五郎の仕掛けた罠に引っ掛かり、京極備前守高久行きつけの料理屋での、因縁の血闘シーンは実に見応えがあった。
鬼平一人対編切の甚五郎一味の絶対絶命の中、久栄の願いで鬼平宅を訪れていたおまさが、久栄から鬼平の行き先を聞き、編切の甚五郎の隠れ家で見た押し入り対象の大店の図面を思い出し、“鬼平が危い!”と気付き、火付盗賊改に連絡を取り、鬼平が苦戦する中、火付盗賊改の多数の提灯が闇夜に浮かび出た時の安堵感と、鬼平が編切の甚五郎に言い放った言葉。
”悪を知って外道に落ちるか、悪を知って外道を憎むか。それがオメエと俺の違いだ!”
には、痺れました。
<ラストを観ていると、”火付盗賊改の中に不穏な動きがある。”と言った鬼平の言葉や、柄本時生演じる火付盗賊改の序盤の動きなど見ていると、次作がありそうである。
大いに期待して待ちたいし、改めて日本の優れた剣劇時代劇は世界に誇れるモノであるなあ、と私は思ったのである。>
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