「悪い政治家の必携参考書です」ユダヤ人の私 Eiga_Graceさんの映画レビュー(感想・評価)
悪い政治家の必携参考書です
とある有名なグループの聖地と言われている(らしい)お店でお昼を食べてから見に行きました。
開演までの待ち時間に、原一男監督「水俣曼荼羅」のチラシも入手。
ファシズムに翻弄され続けたひとりのユダヤ人、マルコ・ファインゴルトの独白を延々と綴った映画。
見終わって、何だかもやもやした感情にとらわれました。
理由は何だろうと思い返すと、今でもナチスの「手口」を模倣しようとする人がきっと世界中にいるんだろうなという気味の悪い「確信」を得たから。
(1) 仕事でも何でも言えることだが、人は自分一人では解決しきれない問題、責任を一身に負わされそうな局面に遭遇した時、他人をどうにかして巻き込もうとするものだ。
「あんたも横に座って聞いていたじゃないか」
「お前もハンコ押しただろう」
「知らないはずないよね」
連れて行かれそうになった時、「何かおかしい」とあなたが気づくならよし、気づかなければあなたはGuilty。気づかないことがGuiltyなのだと思う。
(2)もうひとつ気になったのは
「国が侵略される時、真っ先に自分から協力するのは警察組織だ」というマルコの証言。
ま、モノクロ画面だったためか、途中で5分位、舟漕ぎましたが。
(1)との関係で「ゲッベルスと私」も見てみたいなと思った。
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