「模倣アイランド」ジュラシック・アイランド kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
模倣アイランド
恐竜映画くらい俺たちにも作れるんだぞ!と意気込んで作ったような中華作品。『ジュラシック・パーク』からの盗用がすごく多くて、登場する恐竜も酷似。船を襲うプテラノドン、草原を闊歩するブラキオサウルス、トリケラトプス、そしてコンプソグナトゥス(ロスト・ワールド)等々、救助に向かった探検隊が遭遇するシチュエーションまでそっくりだったりする。特にTレックスがヴェロキラプトルを食うところなんて、悪質なくらいにそっくり。また、ジョウ博士がリチャード・アッテンボローに似ていたり、恐竜オタクが眼鏡を落として割れてしまうところなど、枚挙にいとまがない。
それにしても、常に漂流して発見しにくい“幽霊島”ってどんな設定やねん!お前はひょっこりひょうたん島か!?てな感じで物語は進む。見つけにくいという割にはすぐに見つかる幽霊島。ヒロインであるファンルイが父親を救助するのが目的なのだが、ジョウ先生の弟子でもあるチェンがTレックスの卵に固執する。「富を得るか、死ぬか」の二択というのも華僑っぽくて面白い。
まぁ、博士も助け出したことだし、後は卵を持ち帰るかどうかって選択。でも食われちゃうことは目に見えている。ティラノザウルスは恐竜の中でも最も嗅覚が鋭いんだよ!って、恐竜がいることも知らなかったファンルイがなぜ知ってたのだろう?ツッコミどころはいっぱいあるのに、なぜかファンルイの言動が気になった。
映像的にもCG部分と実写部分がうまくつながってないし、迫力の面でもハリウッド作品と比べ物にならないくらいでした。考えてみると、冒頭の400年前の映像なんて要るのか?洪寿時代っていつよ?
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