「スーパーヒーロー系の割には良かった」セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記 らぐなろくさんの映画レビュー(感想・評価)
スーパーヒーロー系の割には良かった
タイトル通りだけど「割には」ってだけであまり良い映画じゃない事に変わりはない。
まず石ノ森少年について。
石ノ森少年が今のヒーロー達と出会って戦いや生き様を共にする中で、自身の成長だったり思い描く"ヒーロー"を見つけて1号やゴレンジャーを生み出す話だと思っていた。
けど実際はセイバーがヒーロー云々と説教をするという。個人的には説教される姿よりも自分で成長する姿を見たかった。
戦隊ヒーローはほぼ空気でとりあえず出した感が凄かった。
あの人達はあと5年経てば50周年なんだからそれまで待てばよかったのに。
必要性を全く感じなかった。
そして上の2つ以上に酷いと思ったのがいつもの採掘場でのラストバトル。
代役声優とアクター、そして明らかにOQを意識してたであろうロゴ直貼りがとても不愉快だった。
代役声優は信じられない程似てなくて、なんだかんだ物語に入り込んでた自分を一気に引き戻した。せめてもう少し似せるとか、別の人にやらせるとかできただろうし、ゴーカイレッドに関してはテンゴーカイジャーがあるんだから本人にやらせても良かったんじゃ?と思う。
スーツアクターも何人かやる気が無さそうだったり体型がだらしない人がいたりで、ここもどうにかして欲しかった。
ロゴ直貼りはOQのあのノリで出てきたから面白いのであって、今回の映画だと唐突だし見づらいだけだし、本当に不要だった。
逆に良かった事は
・藤岡弘、
・レジェンドライダーの客演
・リバイス
この3つは良かったと思う。
弘、の「もう会えないと思っていました」みたいなセリフ、あそこは本郷猛と藤岡弘、がシンクロしててとても良いと思った。あとスーツが旧一号なのも良かった。
レジェンドライダーの客演、まぁほぼジオウしか覚えてないんだけど。
いきなり出てきたクソデカオーマジオウとか客演なのにグランドジオウ使って無双しちゃう所とかはジオウのヤバさがハッキリ出てて正直気に入ってる。
そしてなにより新作の仮面ライダーリバイス、はっきり言って本編よりも期待してたんだけど、それで良かったらしい。
本編が不満だらけだったからかもしれないけど、本編よりも楽しめた。
確かに30分近くあったのは長いけど、それでも掴みとしてはとても良かった。
ストーリーは無くてただ怪人が出て倒して日常パートをやってただけ。バイスが少しうるさすぎる気もするけど主人公が落ち着いてる方だからまぁ許容範囲内。
良かったのはこんな所。
結局の所悪い意味でしっかりセイバーだった。物語が破綻してるとか唐突すぎるとかそういうことも無く本編よりは全然物語として完成されてたけど、やっぱり期待して見ると不満が出てきたり物足りなかったりする。
リバイスをやるくらいなら本編をもっと長くした方が良いシナリオになったと思うけど、リバイス無しで酷い物を見せられたら…と思うとリバイスはあって良かったのかもしれない。