「凄い事だし悲しい事実」アウシュヴィッツ・レポート りやのさんの映画レビュー(感想・評価)
凄い事だし悲しい事実
第二次世界大戦中の1944年、ユダヤ人が収監されていたアウシュビッツ強制収容所で遺体の記録係をしていた2人の若いスロバキア系ユダヤ人が決死の覚悟で脱出し、国境を越え、ホロコーストの証拠を持ち出し、真実を赤十字職員に告白し、レポートを提出したため、12万人のユダヤ人の命が救われたという実話を基にした話。
ヘイルヒットラーで10年以上洗脳されてたドイツ将校達はユダヤ人を人と思ってなかった様子がまざまざと描かれてた。一日に3000人も殺害し続け、月に9万人、トータル100万人以上のユダヤ人がガスや銃で殺され、焼かれ、証拠隠滅を図っていた事実は聞いてはいたが、映像で下半身にモザイクもない死体の山を見せられるとやはり重い。
しかし、別のことも思った。それは、少し前の中国で共産党が自国民に行った殺戮行為、現在の中国で行われているウイグル人に対する事はもっと酷いかもと思ってしまう。
シリアで政府軍が自国民を殺しているのも同様、狂った指導者の自分の意に沿わない人たちへの攻撃はいつの時代でも無くなる事は無いのかも。悲しくなる。
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