劇場公開日 2021年7月30日

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「報告書が出版されたのは7ヶ月が経ってからだった。あまりにも恐ろしすぎて信じてもらえなかった。」アウシュヴィッツ・レポート 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5報告書が出版されたのは7ヶ月が経ってからだった。あまりにも恐ろしすぎて信じてもらえなかった。

2021年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今では周知の事実でも、はじめてこの実態を聞いた人間のどれ程が信じることができただろう。信じたとしても、何割かに過ぎなかっただろう。
そんなことを、戦後7,80年経ってもずっと言ってる。だけど、それは言い続けなくていけないことなんだろうな。この手の映画が毎年のように何本も作られている現状は、そういうメッセージなんだろう。だって、現代においてさえ、差別は公然と、しかも、国の指導者クラスの人間の言動に表れている。それをエンドロールを眺めながら、確かにそうだ、こいつらはそうだ、とまざまざと思い知らされる。
かたや、言いはしないが、無策とか無関心というのもどうか。本日8/6、広島原爆投下の日、メディアや政府の広島に対する関心のなさを見るにつけ、だれかが何度でも繰り返し紡ぎ、語り部として残していくことの大事さを思う。

栗太郎