「過去を忘れる者は同じ過ちを繰り返す」アウシュヴィッツ・レポート J24さんの映画レビュー(感想・評価)
過去を忘れる者は同じ過ちを繰り返す
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アウシュビッツ収容所から脱走したユダヤ人が命懸けでナチスドイツの残虐行為をレポートにし世界に知らせようとした話し。
この脱走した1人が死体の記録係を強制任務されていた事もありよりレポートに信憑性を帯び出版後も世界の人々の心を動かす事となった。
冒頭に「過去を忘れる者は同じ過ちを繰り返す」というメッセージから始まる。
この作品の主となるユダヤ人への残虐行為はもちろん今はゼロになったと信ているが、形は変えて今でも多数の差別は世界中に存在している。そんなヘイトスピーチのいくつかの例がエンドロールで流されておりまだまだ差別は根絶できていない現実、そしてそれらが存在するのは過去の残虐な出来事を他人事として認識し、人類の過ちを自分自身に置き換えて省みてない事がまだまだ差別が残る原因の一つではないのかというメッセージが送られていた。
作品としてはセリフの少なさや暗い描写が続くため未熟ながら少し分かりづらいシーンが続いてしまった。
ただ今作の様に過去の残虐な出来事を風化せず映画を通して忘れずに思い出しそして改めて人類の恥ずべき過去として省みる事の大切さを改めて実感させられる作品であった。
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