「過去を未来の重しにするな!」ボブという名の猫2 幸せのギフト サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
過去を未来の重しにするな!
前作であんだけしっかり描いていたから、これ以上映画にすることがあるのだろうかとすこし不安。だけど、ボブとジェームズが劇場で見れるというだけで幸せ。前作鑑賞して直ぐに劇場に向かったが、前作と同様とてもいい話で、前作以上に深化していた。素晴らしい続編!
まぁ、なんと言ってもボブが愛おしい。
今回はクリスマスが舞台。なんとあのおばさんがサンタクロースの服をボブに作ってくれた! もう、可愛すぎるぜ。今回も表情豊かで演技力が高く、見ている人の心を揺さぶってくれました。
前作はジェームズの薬克服の話、本作はボブに迫る危機の話。前作よりジェームズとの関わりは薄くなったけれども、ボブに焦点を当てたことによって、どれだけジェームズがボブを愛しているのかがより一層感じ取られたし、どれだけ周りの人々に支えられているのかが分かった。これ以上映画にすることがあるのかな...と思っていたが、こりゃいいわ。またもや愛おしい映画が増えました。
途中までは所詮続編だなぁという感じだったけれど、ラスト20分がすごく良くて思わず涙が。映画としての面白みが増しており、より丁寧な作品に仕上がっていた。それはずるい!!笑 完璧な見せ方でした。登場人物も非常に良くなっていて、特に「ドアはすぐ閉めて」おじさんの言うこと、かっこよかったな。説得力が半端じゃない。
猫目線のカメラワークに加えて、旅ロケみたいなカメラワークもあってなんだかドキュメンタリーみたい。クリスマスの街中が綺麗で、クリスマスソング ボブver.には笑えた。色んな要素が映画を盛り上げていて、ストーリーというよりはそこが面白かった。
尺は短めで見やすく、個人的にはかなりハマりました。ベルファストに次ぐ今年ベスト級の洋画。公開劇場は少ないですが、前作を見ていない人でも猫好き・人間ドラマ好きなら是非。