「善因善果は捨てたもんじゃない」ボブという名の猫2 幸せのギフト regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
善因善果は捨てたもんじゃない
観終わっての率直な感想は、なぜ年末に公開しなかったのかという点。1月公開の『ライダーズ・オブ・ジャスティス』といい、物語設定がクリスマスなら日本公開もそれに合わせて欲しかったなと思った…ら、こちらは元々去年公開予定がコロナで延期された影響らしいと後で知り、それも止む無しかと納得。前作は“ながら見”でしか観ていなかったが、続投のキャラクターはジェームズとボブの主人公コンビだけみたいなので、特に話についていけないという事はなかった。
そのお話だが、良い行いをすればいつかそれが良い報いとなるという「善因善果」、あるいはベンジャミン・フランクリンの言葉「良い言葉より、良い行いの方が勝る」をドラマ化したような、学校の道徳の授業カリキュラムで観ても良いような内容。薬物中毒という辛い過去を脱したジェームズが、“もう1つ”の辛い過去をいかにして脱して、どう前に進んできたのかが明かされる。展開がご都合主義すぎると一言で片づけてしまいがちだけど、やっぱりクリスマスは温かい気持ちにさせてくれる映画がふさわしい。返す返すもクリスマスシーズン公開じゃなかったのが惜しまれる。
前作同様、猫のボブ役が癒しの存在で、猫好きの自分としてはたまらない。本作撮影後に亡くなってしまったとの事で合掌。
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