「破天荒なようで理詰めの安定感」科捜研の女 劇場版 N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
破天荒なようで理詰めの安定感
実は最後まで犯人が分からなかった。
何となく気付いていたら見てしまっているTVシリーズも同じくだ。
20年も続いているなら、主人公マリコのキャラが徐々に過激化してゆくのは仕方なしとして
そちらへ逃げることなくサスペンスとしての造りがしっかりしているから
そんな具合に最後まで楽しめるのだろう。
つまりキャラは破天荒でも、筋書きはかなりの理詰め。
テレビドラマの映画版で気合を入れ過ぎて変な方向にスベる場合も多々あるが
本作はその点、本当に映画版としてパワーアップ。
見栄えもし、映画版として見ごたえもあった。
しかも動機が「情」ではなく、「信念」にあるのは、うまい。
うん、盾鉾対決。
納得です。
これまでの登場人物、総出演での事件解決は圧巻。
ただその旨味が分かるのは、TVシリーズを知る者のみはもったいないか。
それ以上、主人公らの活躍を引き立たせる悪役、佐々木さんの悪役ぶりがまたよかった。
「アキハバラ@DEEP」を観た時も光っていたが、時を越えてなお、か。
今秋、リニューアルで新シリーズスタートの事。
また気づいたら見てるんだろうな。
まさに名作!
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