「ちゃんと観光映画になっているのもいい。」科捜研の女 劇場版 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
ちゃんと観光映画になっているのもいい。
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紅葉で有名な東福寺の渡り廊下が、クライマックスを飾る。京都を舞台にしながらメインの登場人物たちはあまり関西人ではないシリーズだが、ああ、京都だなあと思わせる豪華な絵面が、劇場版らしいサービス精神を感じさせてくれる。
とはいえTVシリーズに詳しいわけではなく、かなりまっさらな気持ちで劇場版を観てみたが、『ワイスピMEGA MAX』的オールスターキャストによるほどよいお祭り感、ときおりブッこまれる映画ならではの決めまくった攻めのビジュアル、長年演じ続けてきた面々による安定感、超バカバカしい事件や展開なのに登場人物がセリフツッコミをしたりはせず、終始本気でやり通すテレ朝事件ものイズムなどがいい塩梅で配置されていて、初心者でも楽しく観た。
もしかして昨今の映画に足りてないのは、こういう気軽なお祭りムービーではないか。今後、毎年一回劇場版が作られるなら、たぶん毎回観に行くことになると思う。
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