劇場公開日 2021年9月3日

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「20年以上続いているだけはある」科捜研の女 劇場版 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)

3.520年以上続いているだけはある

2021年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

20年以上シリーズが続いているのは伊達じゃない。キャラクターが立っているし、関係性も初見でもすんなり呑み込める。リアルな人間像ではないが、20年演じ続けているせいか、やや荒唐無稽なキャラでも自然な佇まいで演じられていて、違和感を感じない。冒頭の伊東四朗が登場する場面は、ただのサービスシーンかと思いきやちゃんと伏線だし、所見の人に主人公の人間性を的確に伝えていた。
画もきれいだし見やすい。殺人事件が起きて人がよく落下するが、紅葉や番傘、書類など何かブワッと人の落下の勢いで舞い上がるのが良いなと思った。殺人とか苦手の人にも見やすい。話の展開のテンポ感もダレることないし、総じて質の高いエンタメ作品だった。
それにしても沢口靖子はすごい存在感のある役者だと改めて思った。彼女を観るだけで1900円の価値はあった。

杉本穂高