「豪華なテレビスペシャル」科捜研の女 劇場版 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
豪華なテレビスペシャル
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「気張った劇場版」って感じはあまりしなくて、いい意味で脱力した「豪華なテレビスペシャル」って感じでした。
観ていないから、いつのどんな繋がりなのかは分からなかったけど、過去のシリーズで縁のあったらしき登場人物たちがみな主人公のマリコ(沢口靖子)に協力して、真相にたどり着く展開のようだとは、初見でもわかった。
ファンなら、胸の熱くなる展開だったのではないかと。
長期シリーズって、入り損なうとなかなか途中からは難しい。
だからここからシリーズに入れないかなぁ、という淡い期待もあり、観に行ったのですが、そこそこ楽しめました。
ただ、警察や病院側が皆マリコに協力的で明確な「味方」であったのが、警察モノにしては個人的にちょっと苦手ではあった。
敵視する勢力がなく、形式上の査問などは行っても結局は力を貸していくし、過去のOBが事件を解決するのに必要な場所へ出向や転籍しているのが、都合の良すぎたファンタジー色が強すぎて。
「科学が解き明かす真実を見つける、ミステリードラマ」としては今回描かれたあり方がいいのだろうけど、現実でこうだとすると隠蔽や偽証による冤罪がはびこる温床になりかねないという意味ももつ。
精神的・本質的には味方であっても、常に監査・管理するという人間の配置という描写がリアリティラインを現実寄りに引き寄せるためには必要に感じました(その立場の人間が父親や、離婚した元旦那というのは、警察組織ではありえないので)。
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