「さすが!」科捜研の女 劇場版 デブリさんの映画レビュー(感想・評価)
さすが!
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面白かった。満足、満足。加賀野は言うほど“最強の敵”とも思えなかったけど、マリコ側がとにかく充実していた。歴代の公私にわたる関係者が勢ぞろいで、それをマリコが一人で片っぱしから振り回すのが爽快だった。
特に父娘の“科学者同士”のやりとりが素敵。母親役の星由里子さんは鬼籍に入ったが、マリコの母は科捜研の世界では健在。それを感じさせてくれるシーンもあって胸がジーンとする。部屋に掃除機をかける人の姿が最後ちらっと映るのは星さん本人だったか。思えば、新旧の東宝シンデレラが東映配給の映画で主人公とその母を演じているのだなあ。
土門さんも今回は結構かっこいい。加賀野からカプセルを押収というか任意提出させようとして駆け引きを打つところ(のちに問題視されてしまうが)、櫻井脚本らしくて好き。
それから、帝政大の建物が超かっこいい。ロケ地は安藤忠雄先生の設計。神秘的な広場、階段。コンクリート打ち放しが印象的。その中にSFチックなドーム型の研究設備もあって。これらをうまく使ってドラマチックな画が撮れている。
佐津川愛美さんはちょっともったいない使い方だったけど、何かあると見せかけて……というマジックでいう視線誘導の役だったと思えばしょうがないのかも。片岡礼子さんのぜいたく使いは心からもったいないと思う。若村さんとの教授同士の絡みが見たかったな。
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デブリさんのコメント
2021年9月6日
星「0」の評価を下したのではなく、星をつけないことにしています。評点は0.5以上つけた人たちの平均で算出されていますので、私が星をつけないことが影響したりはしません。