プリズナーズ・オブ・ゴーストランドのレビュー・感想・評価
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本当に素敵で頭がクラクラする。
ヒミズも好きだったけど、やっぱりハリウッド資本が入ると違いますね。
こんなにも演劇的で美しい色の狂乱になるのですね。
しかも最後は泣けました。
内容がよくよく観ると深いです。
アングロサクソン系のアーネストサトウ、イザベラバードやフランス人のビゴーから見た
江戸末期、明治時代の素朴な日本人観がこの映画で再現されていて思わず笑ってしまいました。
戦後、良くも悪くも変わった部分はもちろん多いけれど。
監督は黒澤明や大映の任侠物や十三人の刺客や市川雷蔵の眠狂四郎シリーズとか
色々ご覧になったのだと推測します。
オマージュを感じるのです。
やはり古い名画は今見ても新しいですね。
冒頭がもろに用心棒の世界のカラー版で、見ていて本当にワクワクしました。
ニコラスケイジもTAKさんも本当にかっこいい。
ニコラスさんはラテン系なので、日本文化に対するリスペクトを感じました。
栗原類くんにここでお会いできるとは思っていなくて感激でした。
私は映画は大映、ヨーロッパ映画、昔のハリウッド映画が大好きな人間です。
好き嫌いはっきり分かれる作品かもしれませんが
私は大好きです。
監督には己の好きな道を突き詰めてさらに素晴らしい作品を作っていただきたいです。
次回作にも期待します。
日本の低評価が正しい
園子温監督はハリウッド挑戦に際して、多くの挑戦を試みたが全て失敗に終わった
アメリカで評価が割れているのは知らない異国の文化に触れた観光客のような感動に惑わされているだけで、日本の低評価が冷静な判断だと思います
①ストーリーがいかにもB級映画で浅い
脚本が外人なんです
日本を理解しようと真摯に向き合った”ラストサムライ”とは違って気をてらっただけのひどい脚本です
タランティーノの”キル・ビル”に近いが、こちらは名作です
ハリウッド進出のチャンスにとびついた園子温監督は、脚本を大胆にかきなおしたらしいが、反原発の題材をほりこんだのは監督なのかな?余計にうさんくさくなっている
娯楽映画で茶化さずに、怒りは本題にして真正面から取り組むべきでした
②サムライタウンの描写が陳腐
“攻殻機動隊”などにみられる日本をモチーフにした不思議世界は名作が多いが、園監督はどうしたんだろう?とてもチープでダサい
これなら”銀魂”の方がマシだ
③サムライタウンの撮影は日本でしたらしいが、いかにも日本人英語でしらけた
発声が全然違う
④ヒロインは有名な美人女優だけど、もう39歳
日本の女優に変な白粉つけたりしてブサイクに見せたのは遠慮なんだろうな
そう考えないと、無名の女優を使う意味がわからない
ニコラス・ケイジとソフィア・ブテラの出演料で金が無くなったとは思えないし
なにも、渡辺哲なんか見たくはないんだよ
名の売れた日本の女優を出して欲しかった
⑤芝居がかった演技が効果を発揮せず、まるで学芸会のようになってしまった
⑥ニコラス・ケイジの殺陣が下手
キアヌ・リーブスにやらせればよかったのに
まあ、むこうのプロデューサーの意向だから仕方がない
キリがないくらいダメだ
そりゃあ、たまにいいシーンもあるけどね
これは監督が撮る映画じゃない
彼は多作だから名作もあれば駄作もある
しかし、チャンスで失敗したのは今後の作品に大きく影響するかもしれない
病気も心配です
園子温監督には”ジャッリカットゥ”でも観て、一からやり直してもらいたい
わざとらしいほどの色彩豊かな映像と演出
もっとやっちゃえよー
日本で作るよりも予算ありそう(ゴーストタウンのセット良かった)な代わりなのか?園子温ムービーなのに血液量が少ない。
キン*マ爆発するとこと、そこはかとないマッドマックス感と、ヤスジロウの殺陣は好きでした。
【究極の多様性ワールド】
海外では賛否が分かれたらしいけど、日本ではかなりの低評価だ。
これまでの、園子温ワールドとは異なるからだろうか。
この作品は、もともと、時代も、人種も、言語も、カルチャーも、そして、現実と空想がごちゃ混ぜになっていることが最大の特徴なので、それを前提に足を運ばないと愉快に楽しめないと思う。
そもそもが、SFやファンタジーも超えちゃうようなバカバカしい状況設定で、まあ、有り体に言えば、究極の多様性だ。
そして、この究極の多様性ワールドは、混乱の極みだ。
多様性の重要性を理解したふりをしながらも、現実には、それに参加する人が実は拒否反応を示している僕達の世界を皮肉って、そして、笑い飛ばしているようにも感じられる。
それでも、ガバナーという独裁者を倒して、最後に多様性は勝つのだ(笑)。
制作者の意図を理解してみようと考えるのも、映画の一つの楽しみ方だと思う。
映画を観て、変だなと思ったら、一晩くらい置いて、考えてレビューする方が客観的になれる気がするのは僕だけだろうか。
ただ、まあ意図したものだとは思うが、陳腐に感じられるセットだの演出だのが、もう少しなんとかならないものかと思ったり、あと、この制作者は、きっと自分達の意図したことを理解できないだろうと、観る側をバカにしてるようにも感じられて、やれやれと思ってしまった。
まあ、そもそも、園子温ワールドは、そんな感じなのだとは思うけれども。
そんな?なんじゃこりゃ!園子温!
「冷たい熱帯魚」「恋の罪」が大好きで園子温の映画は欠かさず観てきたましたが、今回、祝ハリウッド進出という事で期待してました。予告映像が大嫌いな「TOKYO TRIBE」の匂いがして、嫌な予感がしましたが・・・・やっぱりの不味いスキヤキ状態でした。「TOKYO TRIBE」は「カリギュラ」風斬首機が出て来てオリジナリティが無く、内容もぐちゃぐちゃで酷いと思いましたが、清野菜名という女優を初めて発見し、それなりの収穫がありましたが、今回はあまりにも酷い。俺、何を観せられているんだろうと、溜息ばかりついていました。
園子温は当初タブーを追った映画が多く、韓国のキム・キドクの様な作家性があり、好きでした。特に「冷たい熱帯魚」「恋の罪」は実際の殺人事件を脚色し、クラシック等の既製曲を印象的に使い、心臓音を劇的に使ったりして大好きでしたが、「TOKYO TRIBE」や巨大亀の映画辺りから、なんじゃこりゃ映画が残念ながら多くなってしまいました。早く「冷たい熱帯魚」の頃の作風に戻って下さい!
映画というよりも演劇
園子温ワールド全開ではあるが、やや頭でっかちになりすぎたきらいがある。本作品と同じく東日本大震災を扱った園監督の映画「希望の国」では、原発事故が起きた後、いかにして生きていけばいいのか、不安と恐怖の中での生活を現実的に日常的に描いていて、とても共感できた。しかし本作品は、被災者と原子力ムラを象徴的に描きすぎていて、観客は意味がわからず置いていかれてしまう。それを補完するために出演者が声を揃えて紙芝居で原発事故の経緯を説明する。これでは映画というよりも演劇である。実際に役者陣の発声の仕方もナチュラルさを欠いた演劇的な発声だった。
主演のニコラス・ケイジはすっとぼけたような誠実さが持ち味だが、本作品では彼のよさをちっとも発揮できていなかった。演劇の舞台にニコラス・ケイジを立たせてもどうにもならない。演劇を映画でやろうとした園監督の意図や心意気は感じられるものの、映画としての完成度がどうしても低くなってしまうから、高い評価ができない。
ただ、原子力ムラの人々に対する園監督の怒りの激しさだけは十分に伝わってくる。アベシンゾウとイシハラシンタロウをミックスさせたと思われるガバナーという人物が醜悪な俗物に描かれていて、そこだけは少しだけ笑えるが、実際の悪人たちはもっと複雑で、善人の仮面をかぶっている。本作品は人物が典型的すぎて、観客に響いてくるものがない。これでは映画としての意味をなさない。
園子温監督とニコラス・ケイジという組み合わせに期待していただけに、肩透かしを食らった感じである。当方は最後まで鑑賞したが、他の観客の中には二人ほど、映画が始まって30分ほどで早々に席を立って帰ってしまった人がいた。やむを得ない気もする。
本当の自由とは?
観始めてすぐに、自分の先入観や固まった考えは捨てて観よう、意味を考えるようにしようと決めると、思っていた以上に楽しめました。
勝手な解釈ですが、自由を取り戻し、弱い立場の人も関係なく笑顔で暮らせる平和な世の中が訪れることを願う作品なのかなと思いました。
・青い蝶々
→神様の化身、願い事を神に伝えてくれる。
・ガバナー
→時間。進むと爆発するからゴーストランドの人々は時間を止めている。(3.11のことかなと思いました)
ガバナーを倒すことにより人々は時間や支配から解放され自由になった。
・ゴーストランドの人々
→マネキンのように生きる気力を失っていた。
・白い人たち
→真実を明らかにする、浄化の意味
銀行強盗の際の罪、人間の罪
・子ども
→弱い立場。銀行強盗の際の償いの意味で何度も登場したのではないかと。睾丸(子どもを作る為に必要)が爆発したり後半のコメディチックな描写は、子どもや女性、弱い立場の人を傷つけた罰なのかなと思いました。
まとまらない文章になってしまいましたが、
映画を映画館で観られるのってやっぱり幸せです。自由に、もっと想像力を広げて、映画を楽しみます。
この手の種類に外国の介入はあり得ない
なぜ、ニコラス・ケイジだったのか・・・きっとニコラス・ケイジが、園子温監督や西村喜廣監督、井口昇監督作品のファンなんだろうね、ニコラス・ケイジもああ言った作品が好きなんだろうね・・・・
しかし、その手の作品として私の観点から言わせて貰うと、やはり、日本人が作り日本で上映するバイタリティと、日本人が作り、海外で受けるバイタリティって違うと思うんですね。
本作品でも、それは色濃く出ていましたが、日本語と英語が混雑しますが、違和感だらけ・・・背景のビジュアルだって、日本人向けと海外向けを一緒に見せられてもね・・・・
日本人にとって、「これは面白い」「こでは懐かしい」と思う事が、海外の人にストレートに伝わるかと言えば伝わらないでしょ・・・その逆もあり得るし・・・・
また、今回の作品、非常にがっかりだったのは、園子温監督節がいまひとつだったかな・・・・私から言えば、おとなし過ぎて・・・
井口昇監督も園子温監督も一般映画を撮るようでは、腕がそれりゃ鈍りますよ・・・・
井口昇監督が「電人ザボーガー」を撮った時は大熱狂したけどね、「惡の華」を見た時の私の悲壮感はなかったな・・・・
ニコラス・ケイジも、この手の映画を作りたかったら、日本人に金だけ出して日本で日本人による映画を撮らさなければ、いい作品にはなりません。要するに、金だけ出せばいいんだよ、出演したり、口出しちゃ駄目・・・・
ある意味、特別出演程度で済ませないと・・・・
そんな訳で、本作品、期待が大きく、正直、がっかりだったな・・・
坂口拓さんは、何時もながら、カッコイイと言うか、剣さばきがいいよね、しかし、最近、太ったね・・・・
もう少し痩せないと・・・・
レビューは裏切らん・・・
ある街から逃げ出した遊女を連れ戻すことを命ぜられた爆弾付きスーツを着せられた罪人の男のハチャメチャな物語。
和洋折衷な町並みやキャラクターの入り交じる世界観は嫌いじゃないし、HPや予告編を見た印象では自分にはハマるだろうとおもったんだけどな~。
コメディにしてもアクションにしても振りきれていないし、ゴーストランドもなぁ・・・マネキンのくだりとか普通なら気持ち悪いとかおぞましいとかで震え上がる所だけど、なんか本作に関しては「何やってんの?」てな感じで冷めた目で見てしまう不思議。。何か色々狙いすぎてる?
核爆弾の紙芝居とか、サイコの再登場のくだりとか、唐突なガトリングとかよく意味がわからんかったし・・・。セリフの数々にしても、金○ボーンッ!!とか、撮影現場の皆(特に日本人)の雰囲気とかどうだったんだろうとか気になってしまう始末。
皆で色々準備する場面になったあたりからはテンションあがったんだけど・・・あれ?皆でドーンっと行くんじゃないの!?まさかのお前らだけ!?トラックは!?
さらにさらに、その流れなら決着つける必要あった??
・・・とまぁ、深く考えるような作品じゃないけど、何か色々とよくわからなかったし、一つ一つのシーンが妙に長いし、聞こえてくる日本語は全て「演技!!」って感じだし、あまりハマらなかったかな。
総じて、なんというか、満を持して人気アニメを実写化したら大失敗しちゃった的な雰囲気の作品だった。
ただ、栗原類の英語は良かった気がする。そしてアクションはまさかのバニースが優勝w
又やってもーたニコラス
アニメでよかったのかも
アニメならこの時代もよくわからない世界(世界観でものすらよく分からない)もおはなしとして見れたのかもしれないが
そもそも何のために戦ってるのかもチープすぎて何の感動もない。
流石にニコラスケイジとソフィアブテア、阪口拓は力業に近いけど流石の存在感で画面の中でこの世界にいることのリアリティを感じられるし、この人っちですギリギリ保ってるようなもので
スージーも笑い顔で全然感情が伝わってこないし(この役がもっとほんとに少女ならまた違って見えたはず)
遊女や仲間の遊女や侍風もコスプレしてる素人にしか見えず、なんだろな、役者のエネルギーレベルが足りてないから、見ていて冷める。1人そういう人がいるだけで。
映画は恐ろしい。テレビやネットならバレないのかもしれないが
薄さは画面に伝わってしまう。
園さんのアートセンス、日本らしいものをごっちゃにアートした世界や音楽はらしくて綺麗だったが
意味不明。
門出に相応しい前向きな一本
ウケる。
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