「君はそいつらより永遠に若い❗️」アリスの住人 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
君はそいつらより永遠に若い❗️
我が国の児童福祉法における『児童』とは、満18歳に満たない者。
そして、ファミリーホームの対象児童は要保護児童(児童福祉法の定義:保護者のいない児童または保護者に監護させることが不適当であると認められる児童)となっています。
ということは、要保護の環境・状況はまったく改善されていなくても、18歳以上になれば、ファミリーホームから出て自立しなければならない。ということになります。
もちろん、私は専門家ではないから知らないだけで、何らかの救済措置や実態に則した柔軟な行政の対応が用意されているのかもしれません。
にしてもキツくないですか。
特段環境的に恵まれてるとは言えない私のような凡人でも、それなりの人生経験、つまり仕事やら人間関係などから、自分なりの世渡り方法や処世術を学ぶことはできますが、幼少期に負った耐え難い傷を抱えた少年少女が、18歳になったらいきなり、自立せよ❗️これからは自分の力で人生を構築していくのだ❗️と突き放されるわけですよね⁈
『君は永遠にそいつらより若い』という映画がありましたが、アリスの住人のつぐみが、佐久間由依が演じたホリガイのように生きていけるのか。
自力で乗り切るにはあまりにハードルの高い傷を負った人たちへの寄り添い方について、簡単に答えは出ない。だけど、当事者にとってはいつも問題は目の前にあり、時間的な余裕はない。
それでも、このような現実があることを当事者でない者が、いつも意識し続けることには意味がある。
今言えるのはそれだけです。
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