カポネのレビュー・感想・評価
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何となく知ってる位でお恥ずかし処だが…。
伝説?で有名だった事もアバウト状態で鑑賞した私の意見としてだが、私の好きだった「ダークナイト ライジング」でのムキムキで嫌われ者?役のトム・ハーディーのイメージからだった… ツインピークス好きだった私としても,カイル・マクラクランにも期待していたが、一寸ズッコけた感が残っちゃった,申し訳無い…あまり「アル・カポネ」の知識が浅い中のレヴューで…。
余韻がずっと残る
アル・カポネが服役を終えてからのストーリーでした。私は予備知識が全くなかったけど、かつてギャングスターと呼ばれていたらしい彼がこんなにも衰え、もがいている姿には考えさせられました。また「認知症とはこのように人を変えるのか」という1つの学びとしての視点で見るのもアリ。
内容がない。梅毒で痴呆になったカポネの妄想に2時間近く付き合わされた挙げ句にこのスカスカ感。「(隠されたという)金は未だ見つかっていない」⇒「この映画の良い処は未だ見つかっていない」
①トム・ハーディーはオムツまで履いての熱演だが、どうしてもイタリア系に見えないのが致命的。②登場人物は殆んどが陰影のない紙人形みたいなキャラクターばかりだが、唯一メエ役のリンダ・カーデリニ(『グリーンブック』でも好演)が印象的。③ご贔屓ジャック・ローデンにはもう少し役を選んで貰いたいね。カイル・マクラクランはお小遣いが欲しかったのかしらん。
【”♬カポネ、カポネ、アール・カポネ!♬今作は”うわわわ・・”なシーンも多き、夢と現の間を彷徨う、晩年のアル・カポネを演じるトム・ハーディの怪演に引き込まれる作品である。】
ー ♬ カポネ、カポネ、アール・カポネ! ♬という、”100% アル・カポネ”を、梅毒に侵された脳内でリフレインしつつ、映画館へ・・。 (不惑の歳でないと、この曲は、分からないよね!)-
■感想
・冒頭、この作品は梅毒に侵された晩年のアル・カポネを描いている・・、という字幕が流れる。
- 鑑賞スタイルを、少し修正する。-
・大画面に現れた”スカー・フェイス”アル・カポネ(トム・ハーディ)の眼は、狂気を帯びているような、怯えているような、虚ろな眼である。
映画では、カポネは妻メイたちから、(アル)フォンスと呼ばれている。
- この映画は、トム・ハーディの凄さを観る映画だな、と改めて思う。ー
・病に侵されたカポネは、様々な白昼夢を見る。
それは、且つて、殺した相手だったり、血まみれの拷問室であったり・・。
・FBI捜査官たち(ジャック・ロウデン)は、カポネが1000万ドルを隠していると、疑い密かに彼の動向を監視する。
- ジャック・ロウデンを、もう少し観たかったが、トム・ハーディの映画だからね・・。-
・観る側は、
今はカポネの脳内の妄想を観ているのか、
現実を観ているのかを考えながら、
大画面で繰り広げられる摩訶不思議な光景に引き込まれていく。
- 且つて、彼の仲間に殺されたジョニー(マット・ディロン)が自らの眼を刳り貫くシーン・・。うわわわわ・・。-
・随所で出現する、風船を手にした子供の姿。風船の色は、黄金であったり、灰色であったり・・。
・そして、時折かかって来るクリーブランドからの”トニー”の電話。
このシーンだけは、10代後半と思われる少年の姿が、きちんと描かれる。
トニーは、カポネの隠し子なのか・・。それとも・・・
カポネが実の息子ソニーに”俺の息子は、トニーだ・・”と語るシーン。戸惑うソニー。
<ラスト、豪邸の前の池に向かい、トニーと並んで座るカポネ。
そっと、カポネの手の上に自らの手を置くトニー。
そして、その後、テロップで流れた”彼の親族は名前を変え・・”という言葉。
常に人を信じず、疑心暗鬼であったカポネが最後まで、気にしていた”人物”とは・・。
そして、その”人物”も、カポネを気遣っていたのではないだろうか・・。
トム・ハーディの凄さを、十二分に堪能した作品である。>
今の時代にも通じる社会問題の力作
興行収入を狙える作品ではないかもしれませんが、じっくり鑑賞してほしい力作です。多分、こんなご時世でなければミニシアターでしか上映されないと思われますが、近くのメジャーシアターで手頃に見れて最高です。トムハーディの名演技に圧倒されますよ。
有名人の最もツマラナイ時期を切り取った一本。
加齢や感染症による認知症で夢と現実が混濁します。
例えばカポネならこうだったろうと私は推察します。
なんて映画が面白い筈もなし。
撮られ語られ尽くした有名人の最もツマラナイ時期を切り取った一本。
快作クロニクルの新鋭監督の復調を祈る。
非支持。
晩年の狂った姿
伝説のギャング、アル・カポネの晩年を描いた作品。梅毒の影響による脳症により幻覚と認知症が進んでいるが、1000万ドルと言われる隠し財産を探る為、いろんな人達が近づいてくる。
現実と幻覚の狭間で、うんち漏らしたり、親族の名前もわからなくなっていき、奇行を繰り返すようになっていくので、銃の乱射も幻覚だったのかな?
48歳とは思えないほど歳に見えたから、死ぬ前は本当にあんな状態だったのかも。
しかし、こんなの観て何を感じれば良いのか、よくわからなかった。
誰でも晩年は・・と思ったらパンフの年表見たら40代じゃん。因果応報とはこのこと。
ギャングの伝説の大ボス アル・カポネの晩年1940年代を描いた作品。時間があれば見ても損はない出来栄え。まさに平均点。
さすがにこのクラスになると第二次世界大戦は関係ねぇんだなぁ。いい身分だよ。日本のヤクザにも共通してるけどね。
てっきり晩年って言うから映画を見終わった後も、パンフレット見るまで80歳くらいの痴呆かと思ったら、家に帰って改めてパンフレット眺めたら、まさかの40歳代。
演ずるトム・ハーディもその年齢に近い1977生まれなんだけども、私には80代のお爺さんにしか見えなかった。
もう現実と虚構が入り混じって頭の中は大混乱だし、糞小便もオムツで対処って、どう考えても爺さんだよ。
ちと映像上、現実なのかカポネの妄想なのか分かりにくい部分、最後の方の銃乱射とか、区別がつきにくいのが少々難点。
さすがにフロリダに大邸宅建てるも、禁酒法時代の隆盛も、梅毒かなんかで痴呆同然では、楽隠居もままならず、完全に事態を掌握していないFBIも振り回されるだけ。
因果応報とはこのこと「アンタッチャブル」のロバート・デ・ニーロの面影は微塵もなかった。いいきみではある。
それと時々かかってくる無言電話の主の青年とカポネの関係性が全くよくわからなかった。誰か教えてください。
実際には隠し財産あったかもね。FBIの見立てどおりに。ただカポネが廃人同然ではどうにもならない。悪どい連中に持っていかれただろなぁ。コレも因果応報だろなぁ。最近、鬼滅とか銀魂とか「ライアーライアー」とか映画館は漫画と若者向け邦画ばかり。本作も公開2日目土曜の午後なのに、大スクリーンで観客私含め10名、寂しいなぁ、コロナとは言え。こう言ういかにもハリウッド的作品。存在感あるけどなぁ。
良い意味でもわるいいみでも
梅毒によって脳を冒され、どんどん痴呆が進み、わずか48歳で死んだ、昔のギャングの親玉、アル・カポネを描いた映画です。想像するようなギャング映画ではありませんのでご用心を。
ギャング映画という言葉に観客が期待することを、この映画は何ひとつ見せてくれません。
まさか要介護老人のケアを延々と見せられることになるとは思いもよりませんでした。
映画関係者が「これが事実だ、事実なんだよーっ」と主張するためだけに撮られた映画だとして、そのことに何の意義があるのでしょう。
まったく理解不能な作品でした。
凄味溢れた演技とメイク
要介護な認知症老人の、夢か現か状態がテーマ……かな?
メリハリがなく、盛り上げどころもない。
作劇的には眠気を誘うタイプ。
トム・ハーディだからこそのユーモラスさたっぷりな演技と、特殊メイクがツボ。
本作内でのカポネの年齢は明かされていないが、二度の感謝祭を考えると、最晩年の47~48歳(=没年)くらいだと思う。
1940年代アメリカといえば、平均寿命が63〜65歳前後。
作中のカポネは、病気(梅毒と痴呆)もあって、まるで今の60代相当の老け方で表現されていました。
トムハって撮影当時は42~43歳のはずだが、すごい演技力だなあ、と。
特殊メイクの凄さはまず、作中の時間経過とともに、梅毒の悪化具合がリアルすぎるところ。
皮膚の爛れ、鼻や目や耳の形状の崩れなどが、昔、医学書で見た写真そっくりでもう。
カポネの仇名(スカーフェイス)になった顔の傷もしっかり再現。
脱税で投獄されていた間に、若い頃感染した梅毒が悪化して脳にまわり、認知症になったカポネ。
梅毒治療としてペニシリンが一般民間人に投与されはじめたのが1945年で、カポネもこの開始時(45〜46歳)に治療を受けたものの、梅毒が進行し過ぎて全く効かなかったという史実を知っていると、この姿がいかにリアリティ溢れているかがわかるが、さりとてそこに感動する人はいないと思うので、微妙か。
トム、ハーディのオレを見ろ!感強め
世界1有名なギャングを華々しい時代ではなく、敢えての最晩年で見るも無残な姿を描いた斬新さは感じます。
そして人生の最期の懺悔や後悔の人間ドラマにする訳でもなく、特殊メイクにギラつき充血した目をしたトム・ハーディ演じるカポネ像。
幻覚の世界を彷徨いもはや正気と狂気の狭間にいるカポネは、やや退屈に感じてしまうかも。
役者的には賞レースにも加われる要素ありの役柄ですから、トム・ハーディの「オレを見ろ!」の圧がスクリーンから滲み出ています。
だからと言ってトム・ハーディは良い俳優なので嫌いではないですが。。
暴力的で過激なシーンがあり、途中退出された方もいたので苦手な方もいると思います。
【1000万ドルの価値】
映画「アンタッチャブル」でもよく知られるようになったアル・カポネの逮捕容疑は脱税だ。
禁酒法時代に、密造酒を組織的に販売し、大儲けした。
他には売春や賭博なども組織化するなどビジネスマン的な才能もあって、大恐慌時代には、密造酒製造と販売で大きな雇用を生み出したことも事実とされる。
また、マフィアの抗争は、それまで銃でドンパチだったものを、機関銃を使用し極悪非道な一面も隠さず、ライバルや裏切り者を容赦なく打ちのめすやり方は、人々を恐怖に陥れた。
だが、この極悪非道なところは身代わりがいつもいて、証拠が掴みづらかったため、脱税容疑がカポネ潰しに使われたのだ。
(以下ネタバレ)
この作品は、出所後の梅毒の後遺症に苦しむアル・カポネの姿を描くと同時に、ファミリーや捜査官による(あるかないかも判らない)隠し財産への思惑も見え隠れしながら、物語は進行する。
ところで、アル・カポネに対する脱税容疑の裁判が始まったのは1931年だ。
亡くなったのは1947年。
1931年の1ドルを現在の価値に換算すると約17ドル。
1947年の1ドルを現在の価値に換算すると約12ドル。
捜査官の言う隠し財産1000万ドルを現在の価値に換算すると12倍から17倍と言うことになる。
現在は1ドルが約106円50銭だから、106.5円×1000万ドル×12〜17だから、まあ、確かに相当な金額だ。
映画では、湿った場所を掘れと言っていたので、紙幣ではなくないとすると金地金の可能性もあって、その場合、金の価格がどうなってるかも気になる。
まあ、見つかってないから分からないし、徳川埋蔵金みたいなもんかなとも思う。
豊臣秀吉も晩年は認知症で極度に疑り深くなって、判断力も衰えていたと言われているが、梅毒がきっかけで認知機能が衰え、脳卒中にもなって、周囲は、あるかないかも判らない資産目当てだったとすれば、アル・カポネが極度に疑り深くなるのも当然かもしれない。
まあ、抗争で直接、間接的に殺害された人の数を考えたら、因果応報ってことだろうなという気になる映画でした。
やっぱり演技派
やっと日本公開されたので観に行きました!
アルカポネの晩年を描く玄人好みな内容なので、初日なのに映画館は6人だけと少なめ。
CMの感じでは、隠し財産の行方を探るサスペンス要素もありなのかと思っていたけど、梅毒、アルツハイマーが進行して脳卒中まで起こして、さらに行った罪の重さからなのか疑心暗鬼にもなって身内さえも信じられない哀れな様を描いた映画だった。
そしてこういう代わり役させたらピカイチのトム・ハーディ。
まぁ個人的にはトム・ハーディの演技を見るだけの映画だっかなと。
カポネという男に興味が既にある人にはオススメ
作品冒頭で説明がある通りカポネの晩年を描いた作品。
カポネが良くも悪くも活躍していた全盛期とは程遠い姿であり、彼が最後どういう姿で余生を送っていたかという点に重きをおいている。
全盛期とは違う姿を描くのはそれはそれでいいが作品としては中途半端な気がする。
結局大金の在りかも分からなければ、カポネが病気を演じてるなんて政府の役人に言われそのような事を匂わそうとする割には特にそんな姿を感じられない。
カポネをあまり知らない人からすれば、梅毒を患い身体はボロボロな上に脳卒中を数度起こし、認知症となりそして尿便を度々漏らすただのボケ老人のような姿に見えなくもない。
幸いカポネという人物の知識を持ち合わせていた為最低限は楽しむ事ができたが、エンタメとしても伝記物としてもなんか中途半端な作品だなぁというのが率直な感想である。
何だこれ?
アル・カポネの晩年を描いた今作ですが、あのギャング王の晩年がこんな状態だったとは知りませんでした。
晩年と行ってもまだまだ若いんですけどね。
で、この映画は何を言いたかったのでしょうか?
私には面白さの欠片も分かりませんでした。
今まで誰もカポネの晩年を描かなかったのは、描くほどの内容がなかったからですね。
この役はトム・ハーディじゃなくてもよかったのでは…
今をときめくトム・ハーディ主演ということで期待して観たけど…うーん…。なんか観てるうちにだんだん「くたびれたおじいちゃんの役を特殊メイクまでしてトム・ハーディがやる意味があったのか、もっと年配の俳優でもよかったのでは?」と思ってしまった。哀れな晩年と血気盛んな若い頃をカットバックで見せる、という構成とかだったら、2つの時代を演じ分けるトム・ハーディを見てみたかったけど。そう感じたのは僕だけだろうか?
アル・カポネmeetsスリラー映画
“暗黒街の顔役”アル・カポネが登場する劇映画やドラマは多々あれど、どれも彼の晩年を描いた作品はなかった。本作は、そんなカポネの知られざる最晩年を、しかもその役をトム・ハーディが演じるというだけで興味津々。
48歳なのにまるで老人と化したカポネは、既存のキャラクターイメージを大きく覆すこと間違いなしだし、カポネ役のハーディによる、これまたギャング映画『レジェンド 狂気の美学』でも見せたキレキレ演技はインパクト大。
ただ、あらすじ自体は監督兼脚本のジョシュ・トランクのインスピレーションで占められているせいか、演出もトゥーマッチ感は否めないところ。トランクが大のキューブリックマニアで、キューブリックの『シャイニング』を彷彿とさせるシーンもあったりと、ジャンル的にはカポネのキャラクターを借りたスリラーに近いかもしれない。
トランクは、『クロニクル』や『ファンタスティック・フォー』でも複雑な父子関係を描く事にこだわっていた節があるが、本作でもやっぱりその要素があるのが興味深い。
『ファンタスティック・フォー』での大失敗が尾を引き、スター・ウォーズのスピンオフ企画だった『ボバ・フェット』からも外されるなど、ここ数年はどん底状態だったトランク。そんな彼が、体もボロボロで財産も底をついたカポネに自己を重ねたのでは…とは穿ち過ぎかな。
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