「【”スールキートス!” ラップランドの広大な風景とトナカイ、フィンランドの心優しき人々の姿、美味しそうな広東薬膳料理に心満たされる作品。】」世界で一番しあわせな食堂 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”スールキートス!” ラップランドの広大な風景とトナカイ、フィンランドの心優しき人々の姿、美味しそうな広東薬膳料理に心満たされる作品。】
◆御存じのとおり、ミカ・カウリスマキ監督は、荻上直子監督のフィンランドでの変名である。
そして、劇中にて供される実に美味しそうな広東料理、薬膳料理のフードコーディネーターは勿論、飯島奈美さんである・・・。
等と書くと、10人に1人くらいは信じて頂けそうな良き風合の癒し系の映画である・・。
<Caution! 以下、一部内容に触れています。>
■今作の印象
・中国人のチェン(チュー・バック・ホング)と子供のニュニョが、”ある人”を訪ねて、シルカ食堂にやって来るシーン。
店の女主シルカ(ルーカス・スアン)に尋ねるが、”そんな人、知るか!”とは、言われずに、知らないけれど・・、と店の常連客のお爺さんロンパイネンとヴィルブラに聞くも、やや胡散臭げな表情を浮かべながら知らないと言われる。
- 曰くありげな、中国人親子に対する、ロンパイネンとヴィルブラ達や、周囲のフィンランド人たちのチェンたちへの接し方が、彼が作った広東料理の美味さも懸け橋となり、徐々に温かいものに変容して行く様が良い。
(これが、四川料理だったら、随分作品展開が違っていた気がするなあ・・。こんな、辛いもん食えるか! で大乱闘・・。すいません・・。)
特に、常連客のお爺さんロンパイネンとヴィルブラの姿が良い。
チェンが作る広東料理に身も心も癒され、”トニャカイ料理!”などと、注文の際に嬉しそうに叫んでいるし・・。-
・チェンとロンパイネンとヴィルブラが、フィンランド式サウナに入っているシーン。そして、そのまま子供の様に、湖で泳ぐシーン。
ロンパイネンとヴィルブラ達が、チェンを湖に巨大な筏に乗せ、酒を酌み交わすシーン。亡き妻を想うような朗々と湖上に響くチェンの歌声。
- とても良いシーンであると、私は思った。-
・母を失った哀しさを抱えるニュニョも、シルカに自転車を買って貰ったりして、徐々に地元の子供達とも交流していく姿。
- ずっと、TVゲームをしていた姿から、自転車で走り回る姿へ。-
・チェンが、妻に送った大切なモノをラップランドが見通せる丘に埋めるシーン。
- 彼の決意が、分かったシーンである。そして、このシーンはラストにも効果的に効いてくる。上手い構成である。-
・チェンと、シルカの仲も、お互いの辛い過去を話すことで、一気に距離が縮まり・・。
<とても、好きな風合の作品。
大事件が起こる訳でもないし、ストーリー展開も読めるのであるが、国境を超えた友情、愛情とでもいうのかな・・。
”他者に対して”フィンランドの人々の、最初は素っ気ないが、一度受け入れると、トコトン面倒を見る性格が”世界で一番幸せな国”になっている国の理由ではないのかなあ、と思った作品。
チェンが、ラップランドの広大な風景を見ながら、
”ここには、全てがある。”
と言った気持ちが分かる気がした作品でもある。>
■映画のパンフレット問題
- 皆さんは、映画鑑賞後、パンフレットを購入しますか? -
1.パンフレットを買う金が有ったら、もう一本映画を観るね!
2.気に入った映画のパンフレットは買うね!
3.観た映画のパンフレットは(つまらなかった映画も含めて)全部買い!
4.観た映画はパンフだけではなく、特典付きのDVDまで購入するね!
・愚かしき私は家人から”断捨離攻撃””を受けているにも関わらず、2000年~2008年までは、3.であった。
だが、流石にパンフレットが4桁になった時点で、”これは拙い。書庫に入らない・・、”と気付き、3百枚越えのCDと、600冊の本を古本屋で売却した。
(全て、いざとなったら再購入できるもの。つまり、私の本棚には、ほぼ絶版本しかない。
だが、映画パンフレットって、売れないんだよねえ。何故なら再購入出来ないから・・。)
そして、パンフレット購入スタイルを2.に変更した・・。
だが、今週、既に2冊も購入してしまった・・。
我ながら、意志薄弱なおバカである。
NOBU様
素敵なコメントありがとうございます
かもめ食堂!ビンゴです!
私も邦画No.1作品に推しております!
(パンフレットも勿論ございます😊)
緊急事態宣言もどうやら延長になりそうな冴えない毎日に柔らかい幸せをくれた素敵な作品でしたね!
良く太る良太さんへ
おはようございます。
こちらにコメントしますね。
まずは、コメント有難うございます。
私も、レビュー拝読させていただいていますよ。
これからも、宜しくお願いいたします。
パンフレットは時折買いますが、今まで一回もポップコーンやドリンクを買ったことがない(本当ですよ!)NOBUでした。
いつも楽しく読ませていただいています
パンフレット問題
ニュアンスの違いはありますが 1ですね
年に一、二冊ですね
昨年はTENETと37セカンズだけです
あと ポップコーンやドリンクはTOHOシネマズでマイルポイント貯まった時だけにしています