「病」Swallow スワロウ ぽよの友達さんの映画レビュー(感想・評価)
病
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孤独からの異食症の発症。
初めはビー玉からどんどんエスカレートしていく。
子どもができても止まらない。
周りに異食症がバレて治療が始まるも止められない。
セレブな暮らしをしていても旦那や義両親といて楽しくなければ孤独を感じ、自分だけが浮いた存在になっていく。居場所がなくなって、どんどん窮屈になっていく。
家族が治療してくれるのも厄介者の自分をどうにかコントロールしたいからなのではないだろうか。
いい奥さんのフリができる奥さんに戻ってほしいから優しい言葉をかける。
カウンセラーを信じて話していたのに、その話は旦那に伝わってしまう。
消えてしまいたい。悪循環が止まらない。
自分の孤独は結婚後生まれたものだけではなく、生い立ちからくるものもあった。
今の生活から逃げようと実家に帰ろうとするも自分には実の父がそこにはいない。母がレイプされて授かった子が自分である。母が犠牲になってできた子。自分は愛されていたのだろうか。実家には頼りたかったけれど頼れなかった。
実の父親の居場所はわかる。
そこでは別の家庭をもった父親が子どものバースデイパーティを開いていた。
父親と接触し、話をした。孤独の始まりであり自分の始まりの場所。
話すことで、解放された。やっと進むことができた。
死に近い人間でもその人が動いてなにか行動すれば、変わることもできる。
もしかしたら悪い方にいってたかもしれないし、変われないかもしれない。
心は難しい。
本当のことを言うことは必要なのだろうか。
思ってないことを言うことは必要なのだろうか。
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