「真綿で首を絞めるような孤独」Swallow スワロウ 群青さんの映画レビュー(感想・評価)
真綿で首を絞めるような孤独
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明らかに虐待されたり、罵倒されてる訳ではないがジワジワと首を絞めるように追い詰められる主人公。夫(は本性現したが)・義父母・そして母の言外に込められた見下しや嫌悪感が主人公の自己肯定感を阻害し異食症へと引き摺り込む。
その存在を肯定してくれたのが母親をレイプした男と言うのがなんとも皮肉だし、この男を「罪を猛省し過去の自分と決別して新たな人生を歩み始めた者」と見るか「女の人生を潰し(男が「俺の人生を壊す気か」と言った時はお前が言うなと心の中で叫んでしまった)不幸な子供を生み出したくせに自分は幸せな家庭を待ったクズ」とジャッジするかは難しいところなのだが、主人公を唯一肯定してくれた存在という事だけは事実なので見終わった後もずっと考えてしまう。
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