「怒りと愛」Swallow スワロウ toro koiさんの映画レビュー(感想・評価)
怒りと愛
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(めちゃくちゃな文章、映画を見て思ったことなどの覚え書きです、支離滅裂)
静かな他者への怒りと、穏やかな自己への愛が詰め込まれていた。彼女は今までいくつの「自己」を飲み込んできたんだろう。配役もベストオブベスト。どこか世間離れした美貌が、彼女の無垢な少女らしさを際立たせていた。
過去も隠して、自己も隠して、何にもなれないのに、少女は母になる。ならざるを得なくなる。出生の話はやはり彼女の核になる部分だったと思う。望まれる生だったと言う認識はなかったと思う。
何もかも納得できない不条理な世の中。今回はたまたま彼女の異物を飲み込むと言う昇華方法にスポットライトが当たったけど、世間ではさまざまな方法でストレスは解消されてるよな。
ラストの、異常な癖を持つ彼女が女性たちのたった1人に過ぎない、という演出が忘れられない。私が今日、トイレですれ違ったあの女性も何かを抱えて、あるいは飲み込んで生きているんだろう。
そして私も、飲み込んで、生きて行くんだろうなぁ。
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