スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたちのレビュー・感想・評価
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彼女たちにもアカデミー賞を贈りたい!
無声映画の時代から陰で活躍していたスタントウーマン。しかし、時として男性スタントマンがカツラを被り、ハイヒールを履いてスタントをこなすこともあった。70年代あたりから徐々にスタントウーマンとしての地位を確保していく・・・
知ってる映画が出てくるたびに「おおー!」と声をあげたくなるほど、バラエティに富んだ作品群。ちょっとした殴り合いのシーンにもスタントが使われているし、まったく気が付かないほど上手く撮っていることがわかった。小型飛行機に飛び乗るシーン、15メートルの落下、カーチェイスなどなど、トレーニングによって鍛えられた彼女たちの凛々しい姿にうっとり。
そんな華々しい活躍をしているスタントウーマンたちだが、40歳を過ぎれば声がかからなくなるし、大怪我や死に至ることもある極限の職場。怖いなんて言ってられないし、何しろ楽しんでやってるようにも見える。そして肘や膝のパッドが必需品なのに、肌の露出が多いと使えないとか、苦労は絶えない。
表舞台の多くの女優たちは自分のスタントダブルに会わないようにするといった裏話。ミシェル・ロドリゲスは逆に積極的に会うようだけど、そこでもその人となりが見え隠れする。『トゥルーライズ』、『マトリックス2』が印象的だったのでまた見たいと思ったよ。
女性のアクション映画進出を陰ながら支えてきた人々の物語!!
ハリウッドや映画業界、ドラマ業界、特にアクション映画においては、欠かすことのできないスタントマンという役割。その中でもスタントウーマンに密着したドキュメンタリーであり、ナビゲートとして、タンクトップがよく似合う女優のミシェル・ロドリゲスも参加している。
監督は『悪魔の毒々モンスター』『カブキマン』などのおバカ映画を多く製作してきたトロマ・エンターテイメントの『パニック・ウォーター』で脚本兼プロデューサーを務めたトロマ出身者であるエイプリル・ライト。
ちなみに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガンや『サウスパーク』のトレイ・パーカーもトロマ出身だったりもする。
そんなエイプリル・ライトではあるが、近年はドライヴ・イン・シアターの歴史を追った『Going Attractions: The Definitive Story of the American Drive-in Movie 』やムービーパレスという形式の映画館の歴史を追った『Going Attractions: The Definitive Story of the Movie Palace』など映画産業を影で支えてきたものを扱った作品を手掛けてきた中で、今回はスタントウーマンに密着したというわけだが、他の2作品が未公開なだけに、この際に日本でも公開してもらいたいところだ。
1910年代、女性はすでにハリウッドで活躍しており、中には映画会社を所有する人もいた。
しかし、徐々に男性の割合の方が多くなっていき、完全に男社会となってしまった映画業界においては、女性は男をたてるべき存在としてしか扱われなくなっていったことで、女性は映画業界でも現実社会でも肩身の狭い思いをしていた。
女性が映画に登場しても男性主人公の引き立て役でしかなかったし、007シリーズなんかを観てもそれは感じとることができるように、ボンドガールなんて呼ばれてはいるが、かなり女性の扱い方は雑である。
60年代に入り女性解放運動が起こり、女性を主人公とした映画やドラマというのも増えてはいったものの、あくまで主婦という立場だったりと、男性を支える視点や、ステレオタイプな男性に尽くす立位置からの作品が多く、アクションがあるものは少なく、シットコムやファミリードラマが圧倒的に多く、『奥さまは魔女』や『かわいい魔女ジニー』なんかが象徴的である。
70年代も女性解放運動というのは、広まっていき、『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』や『地上最強の美女たち!チャーリーズ・エンジェル』などといった、男性に媚びない女性を主人公としたアクション映画やドラマが制作されるようになっていったことや、郊外の黒人向け娯楽作品ブラックスプロイテーションでもパム・グリア主演の女性のアクション映画登場していった。
実際にこの頃に、ワンダーウーマンのスタントをしていたジュール・アン・ジョンソンやジーニー・エッパー、パム・グリアのスタントをしていたジェイディ・デイビッドもインタビューに答えており、周りからもレジェンドして一目置かれている存在である。
今までは、保守的なイメージもあって、ドレスを着ていたりしていたりしたことで男性がカツラをかぶって女装してスタントをしていたのが、70年代になって、肌の露出が多いだけに、男のスタントマンが女装したり、肌を黒く塗るというのは物理的に無理になっていったことから、女性のスタントマンが多く必要とされる時代がやってきたのだ。
露出度が高い分、実は男性よりも怪我をするリスクは高く、一歩間違えば死という極限の状態の中で活躍し、現在のスタントウーマンたちの地位を築いてきた女性たちに密着している映像はどれも貴重なものばかりだ。
光の部分もあれば、影の部分もあり、実際に事故で亡くなってしまったスタントウーマンのことにも触れているが、近年も事故が絶えない。
時代が進むにつれて、映像技術も進み、更に更にと常に新しく斬新なアクション・シーンが求められるようになってきたことで、危険度は以前にも増しているような状態であり、実際にも『デッドプール2』でジョイ・“SJ”・ハリスが亡くなったり、『ウォーキング・デッド』『バイオハザード:ザ・ファイナル』などでも重傷者が出ていたりもする。
同じような被害者を出さないためにも、スタントウーマンがアクション監督を務めるというケースも多くなっているようで、監督やスタッフの無茶な要求にも冷静な判断が下せるのは、実際にやってきたからだということも納得させられる。
余談ではあるが、『キル・ビル』のユマ・サーマンなど、タランティーノ作品の多くに出演する、近年では一番有名なスタントウーマンであり、女優としても活躍するゾーイ・ベルも少し触れてはいるが、有名すぎるからか、あえて軽く扱われている。
84分という時間内では収まりきらないほど多くのスタントウーマンたちが登場する分、扱いが雑な人も少なくはないだけに、パンフレットは製作してもらいたかった。
また、ひとりひとりに密着したミニシリーズみたいなものをヒストリーチャンネルなんかで放送してもらいたいぐらいだ。
車はNissan、単車はDucati、trailはYamaha、障害物はToyota。
闘う女は、純粋に自己実現を目指す。やりたい事に全霊を注ぎ、夢を実現する。差別と偏見を、意欲・情熱・実力で乗り越えて来た人々の表情の美しさ。ですよ。
もうね。惚れ惚れするばかりです。まさに命がけ(命知らずに非ず)のバックステージを見せられた日にゃ、アクションシーンには手を合わせて感謝するしかなくなりましたがなw
トゥルーライズのヘリぶら下がりも、テルマ&ルイーズの崖っぷちターンも、女性スタントだったんですね。トリニティの二人乗りが145kmphのマジ実写とか怖すぎるw
とにもかくにも、女性スタントのレジェンドの皆様のお話から窺い知る、彼女たちのマインドセットが素晴らしかったです。感動した。
日本的フェミ視点を捨てて見て欲しいドキュメンタリー。もう、ホンマに、ワンダーウーマンの前に見たかったw
良かった。とっても。
彼女たちの存在があってこそのアクション映画…
かつては、男性がカツラをかぶって演じたケースもあったが、今では女性たちが果敢に挑戦している。それもがむしゃらに突っ込んで行くのではなく、きちんと計算して、イメージして行っているのだ。やはりCG処理したものより、迫力があるし、痛みが感じられる。彼女たちの努力が映画を支えてくれているのだ。テレビドラマから、数々の映画まで、私が観た映画が多かった。そんな映画の裏側を知ることができて楽しかった。また、アクション監督として今もがんばっている女性たちにはエールを送りたい。
【変わるヒーロー像の何番目か】
タイトルの「変わるヒーロー像」は、僕がレビューで、何回も引用しているEテレが放送した海外のドキュメンタリーで、アメリカのヒーロー像が、白人男性マッチョから、非白人、非マッチョ、そして、女性に変わってきているという内容のものだ。
そう考えると、今や、スタントウーマンへの需要は多くなるばかりではないだろうか。
ただ、女性がアクションをする映画やTVドラマは昔からあって、チャーリーズ・エンジェルを、知ってる人はそこそこいるのではないかと思う。
70年代には、黒人のスタントマンと、スタントウーマンの権利を主張する協会が出来たと話す場面があったが、チャーリーズ・エンジェルが始まったのは70年代だ。
そこから、ずいぶん長い間、偏見や、差別的な扱いに抗いながら、彼女達は、身体を鍛え、技術のみならず精神力も鍛え、映画になくてはならない存在になってきたのだ。
友を失い、ドラッグを使用する男性スタッフの心ない対応でケガを負うこともあった。
それでも、女性のスタントマンと看做されることを嫌い、男性と同様なスタントを試みるチャレンジスピリッツには、人間として大切なものを教えられるような気にもなる。
考えてみたら、アメリカの公民権運動と女性解放運動は60年代の同時期にあったし、現在の#MeTooも、#BkackLivesMatterと同じ時代に起きたムーブメントだ。
何かが変わろうとしてるのかもしれない。
分断への危機感もあるが、僕は、その分断への反動の方が実は大きく、これを乗り越えたら、また違う世界が開けるような気がする。
スタントウーマンの彼女達がそうして新しい世界を切り開いてきたようにだ。
スタントウーマンに栄光あれ❗️だ。
いかす女性スタント映画!!
アメリカ映画における女性スタントの歴史を、60年代〜現在も活躍する名スタントウーマンたちの証言と共にサイレント時代からの映像もふんだんに取り込みながら振り返るヒストリー映画。
新旧スタントウーマンたちの武勇伝的インタビュー中心の構成ではあるが、説得力という意味に於いて他のドキュメンタリーの追従を許さないのは、実際に彼女たちが身体を張って演じた危険極まりない数々の仕事っぷりが直後にスクリーンで紹介されるからだ!!
スタントの世界に入るキッカケや尊敬する先輩、撮影中の事故により帰らぬ人となった仲間、親友…引退し70代になった今も衰えぬ情熱と、語っている表情がまたいい!
本作で紹介される、まだ観たことのない作品を観る時、あるいは今後何かのキッカケで久々に観る時など、その時は是非本作のことも思い出し、出来たら本作もDVD購入し改めて観返そうかと思う。
ドキュメンタリーとしてはどうなんだろう…
ハリウッド映画で活躍してきた女性スタントたちを追ったドキュメンタリー。
序盤は女性がスタントとして活躍することの大変さが語られる。たしかに男社会なんだろうなと思っていたので納得できる内容だった。一般社会と同じように、性別関係なく、「女性のわりに」ではなく、プロとしての自分たちの地位を構築しようとがんばってきた姿を見ることができてよかった。スタントからアクション監督になった女性も登場して、その監督の仕事ぶりもいい。
ただ、ドキュメンタリーとして面白いかというとやや疑問。もっとスタントの映像があれば印象は違ってたはず。最後のエンドロールが、ケーブルTVでやってそうな海外のドキュメンタリーっぽい感じだったのもややゲンナリ。
素晴らしいドキュメンタリー
最初、ドキュメンタリーと思っていなかったので、戸惑いましたが、楽しめました。
同僚の絆が伝わりました。
マトリックスのバイクシーンが一番シビれました。
今後も楽しませてください。
めちゃ良かった。
2021映画初めの一本。
女優が吹き替え無しにそのままスタントしていた時代から、スタントウーマンのレジェンド(パイオニア)から現在も第一線で活躍するスタントにかける女性たちのドキュメンタリー。
「チャーリーズエンジェル」や「バイオミックジェミー」、「ワンダーウーマン」などの古いアメリカのテレビシリーズを知ってる世代としては、(バックトゥーザフューチャーなんかも)大怪我を負ったシーンを「OKテイク」として普通に流されていた事に驚き、今もなお、「セクシーな衣装で格闘すること」が多く、男性スタントより極端に少ないPadを付けながら演技をする生身の彼女たちの活躍に驚くとともに感動する。
短い作品ながらも彼女たちのプロ意識の高さと、彼女たちがいるからアクション作品が成り立つ事の大切さを伝えてくれる映画でした。
これ、アクション映画好きさん特に観て欲しいなぁ…
「ようこそ映画音響の世界へ」とクオリティに差が
昨年公開した「ようこそ映画音響の世界へ」を見て映画の裏側の仕事の拘りをわかりやすく且つ要所要所に実際の映画などが織り込まれており作品として完成度が高かったので勝手にハードルが上がってしまいました
女性としてスタントという仕事の苦悩はよく分かったのですが、映画のとの比較が前者と比べあまりに少なく、インタビューがやたらと多く編集も雑で感動も前作に比べありませんでした
せめてもう少し最近の映画のシーンがあると昔との比較もできて良かった気がします
良質なドキュメンタリー
インタビュー中心なのは、ちょっと残念。題材が題材なのだから、もっとエンターテインメントよりの内容にも出来たと思う。
もっとも、インタビューが退屈だったというわけではない。良質なドキュメンタリーだった。映像作品のアクションに思い入れがある女性なら、心の底から楽しめたと思う。男性である自分には、女性だから云々の部分が過剰で冗長に感じられたけど。
【”人気女優の陰に名スタントウーマンありき”前半は、彼女達の日々努力する姿と激しいアクションに魅入られ、後半は男性社会の映画スタント業界の第一線で活躍してきた女性たちの言葉が染みたドキュメンタリー。】
ー 冒頭、「アトミック・ブロンド」で、シャーリーズ・セロン(と思っていた女性)が、縄一本で3階から飛び降りるシーン、「ワンダーウーマン」で、ガル・ガドット(と思っていた女性)が、窓ガラスを割って宙に飛び出すシーンが画面に映し出される。
アクションをメインで見せるドキュメンタリーかな、と思っていたら、予想以上に、観ている側にイロイロなメッセージを伝える、素晴らしいドキュメンタリー作品であった。-
■印象的なシーン
・現在、活躍するスタントウーマン達の、身体を鍛える姿。柔術、ボクシング、キックボクシングの動きを取り入れたり、シールズか!と思うような過酷な訓練。
高さ20M位(もっとかな?)から、大きなエアバッグが置かれているとはいえ、後ろ向きで落ちる訓練・・。
けれど、彼女達の表情は明るく、プライドを持って自分の仕事に対して、入念な準備をしている事が分かる。プロフェッショナルである。しかも命を懸けた仕事である。・・。
・カーアクションの練習を何度も繰り返し、漸く成功した時の雄叫びにも似た嬉しさを爆発させる姿や”ファイヤージェル”を塗って、火だるまになるスタントウーマン達の姿。
・けれど、私が驚いたのは、1970年代どころではなく、モノトーンの映画時代からスタントウーマンが存在した事実と、現在、60-70歳くらいと思われるスタントウーマン達が当時、男性で構成されていた”スタント協会”に加入出来ず、自分達の地位を守るために、”スタントウーマン協会”を設立した話である。
”男女同権”を良いように使われ、一方では男尊女卑に近い雰囲気があった、当時の映画界に風穴を開けた先駆者たちの言葉の尊い事・・。
・女性スタント監督の地位にまで上り詰めたスタントウーマン達の言葉も、重みをもって観る側に響く。
”女性ならではの観点で、映画の雰囲気をつくり、スタントを成功させる。”
”君じゃ無理、と言われる前にやってみせるの。”
・緊張を解すためのドラッグ問題にも触れつつ、スタントで負った怪我(ここも、すさまじい・・)や、撮影中の事故で亡くなってしまった同僚について話す、スタントウーマン達の涙。
◆72歳になった”ジニー・エッパー”が、昔の話を若きスタントウーマンとしているうちに”もう、スタントが出来ない・・、と涙を浮かべながら語るシーン(けれど、70歳!までスタントをやっていたそうである・・)。
若きスタントウーマンが彼女に掛けた
”貴方のスタントシーンは、永久に映画のシーンの中に残る・・”
と言う言葉。
漸く、微笑みを浮かべるジニー。
- このシーンは沁みたなあ・・。-
<危険な仕事に取り組む数々のスタントウーマン達の姿に、プロフェッショナルとしての敬服すべき、矜持を感じた作品。
そして、このドキュメンタリーは”性別関係なく”、全ての働く人に”勇気と、元気と、やる気”を与えてくれる作品ではないか、とも思った。>
ハリウッドを支える人材の幅広さ
LAに行った時に感じたことだが、映画を制作するスペシャリストの人材が豊富であることを思い出した。
できれば、過去の名シーンについて時間をかけて見せて欲しかった。その分だけ消化不良。
女性差別を告発する映画ではない
その優劣という意味ではなく、純粋に体力の強弱という観点で「女性には危険な現場」という認識を持つことが果たして差別なのか。
肉体的な性差は現実として存在する。
その上で、少なくともこの「スタント」という肉体有りきの業界を取り上げて性差別を論ずるのは難しい気もする。
もちろんこのドキュメンタリーはそれで話を終えることなく、そんな中で女性スタントという地位を切り開いた先人達と、現代なりのスタントウーマンとしての存在を見出そうと努力する女性たちの姿を描いている。
そしてそこで示されるのは、「男女平等」というより「適材適所」。与えられた現場でいかにその役目を忠実に全うするか。
スタントという仕事においてもまさにそここそが重要なんだろう。
ことさらに「女性差別」に異議を唱える映画ではなく、スタントという足場からどうやって自らを磨き、その力を発揮するか。
「大事なことは、相手を怒らせてでも優先する。そのかわり、後で『優先すべきことがあったから』って謝るの。」って、男女関係なく現代においてすごく大事な人間関係論でありビジネス論だし。
ただ。
懐かしい名作の映像や、過去作の目を見張るシーンは多いものの、やっぱり映画としての小粒感は否めない。
あと、ほぼ全員裏方さんなので、短く表示されるその肩書や過去作を知らないとビンと来ない部分も多く(そこは日本語テロップが表示されない)、日本語字幕と英語テロップとスクリーンの映像を追いかけていくのは結構大変。できればインタビュー部分は吹替で聞けたらもっと良かったかな。
結論として、テレビのドキュメンタリーとしては十分だが、劇場に赴いて観るほどの価値は正直なところ見い出せなかった。
3
敬意です
昨年「ようこそ映画音響の世界へ」を鑑賞しましたが、本作もいわゆる「裏方しごと」を知ることができる貴重な作品です。
「インタビュー形式」で展開されているので地味目な内容ですが、プロの仕事に誇りを持っている「スタントウーマン」たちの話す内容には重みがあります。
個人的にはキアヌ・リーブス主演の「スピード」と「マトリックス2」での相手役のスタントシーンの振り返り。
映画を観ているときには、エンタメとしてドキドキして観ていましたが、スタント役の方がインタビューで振り返りながらシーンを振り返ると、急にリアルさが増し怖くなります。
「スピード」では、空港滑走路に入ったあとのバスからの脱出シーン。バスの床面からキアヌとサンドラが抱き合って、板みたいな物に乗りながら滑走するシーン。
「マトリックス2」でのトリニティー役のキャリー=アン・モスのスタント役では、高速道路をオートバイで逆走するシーン。
もちろん計算しつくされたスタントシーンだとは思うのですが、各々のスタント役のインタビューを聞くと、本当に危険と隣り合わせなのがわかります。
過去には何度か、悲しい事故もあったようです。そういうスタント役の方々のおかげで迫力のあるシーンが成り立っていると思うと敬意です。
物足りなさはぬぐえない
ドキュメンタリーとはいえこの題材でインタビュー
中心なのは勿体ない!とはいえ、結局彼女たちの仕事
の映像記録が残されてないのかな?とも思いましたが。
もしくは会社の事情かな
せめて出演作の紹介のところに邦題もつけて欲しかったなあ
音響のドキュメンタリーと比べると物足りなさは感じました
題材は面白い
数名のスタントウーマンのインタビューから構成されるドキュメンタリー。
女性スタントの歴史から確立された今に至るまでの話に、有名な作品の名スタントシーンが入ってくる。迫力と気合い、スタントシーンと話はスカッとカッコいい。
ただドキュメンタリーとしては、まとまりがなくダラダラとインタビューを垂れ流している様な構成に、若干退屈な仕上がりになっていた。
メリハリのアクションシーンなのに、メリハリのないドキュメンタリーという印象を受けた。
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